心理学テクニックの効果とは?【一覧】

PSYCHOLOGY
この記事は約9分で読めます。

心理学テクニックの効果とは?【一覧】

心理学のテクニックを「傾向」「効果」「理論・法則」で別けて紹介します。今回は「効果」に焦点を当てて一覧で説明します。

【本記事の内容】

心理学テクニックの効果とは?【一覧】

  1. 効果一覧
  2. 説明
  3. まとめ
前回は人間の「傾向」をまとめました。読心術師になるには心理学を履修しておくのがお薦めです。
それでは、以下参考にどうぞ。
スポンサーリンク

心理学テクニックの効果とは?【一覧】

以下が心理学テクニックの「効果」一覧です。情報が増え次第更新します。

  1. 傍観者効果
  2. 端数効果
  3. バーナム効果
  4. 単純接触効果
  5. 吊り橋効果
  6. ピグマリオン効果
  7. 初頭効果
  8. ハロー効果
  9. カチッサー効果
  10. ツァイガルニック効果
傍観者効果

ある事件に対して自分以外の傍観者がいる場合に率先して行動を起こさない集団心理の1つ。傍観者が多いほどその効果が高い傾向にある。

1964年、ニューヨークで起きたキティ・ジェノバーズ事件。女性が暴漢に襲われた際に通りかかった目撃人は、叫び声を聞いたにも関わらず、助けに入ったり警察に通報しませんでした。残念なことに被害にあった女性は命を落としてしまい、マスコミは「都会の人は冷たい」と大きく報道し世間の注目を集めました。

このことが心理学の「傍観者効果」の解釈のきっかけとなりました。周りに多くの傍観者が多いほど人を助けなく身動きをとれなくなることが分かってます。

社会心理学者のビブ・ラタネとジョン・ダーリーが「傍観者効果」の実験。ニューヨークの通りでけいれん発作が起きたフリをして、通行人の反応を観察しました。通行人が1人の場合は、援助行動を起こす割合は約85%。対照的に、通行人が5人以上の場合は救済しようとした人の割合は約30%にも落ち込みました。

「傍観者効果」が生じる原因として、「責任の分散」「聴衆抑制」「多元的無知」が考えらています。

  1. 責任の分散とは、自分が助けなくても誰かが行動するだろう、他者と同じ行動を起こすことで責任や避難を分散しようと判断すること。
  2. 聴衆抑制とは、行動を起こして失敗をした際に、他者から批判的な評価が浴びせられのではないかと「不安」を架空的に抱き、援助行動を抑制すること。
  3. 多元的無知とは、周囲の人が誰も援助や加入をしないので行動を起こす必要性はないと誤認すること。
端数効果

切りのいい数字ではなく、あえて端数を使った方が、信憑性が向上するという心理的効果のことです。切りのいい数字だと適当に決めた数字だと判断し、対照的に端数の数字は意味のある数字だと勝手に思い込みます。

フランスの心理学者ニコラス・ゲガンがパンケーキを「2フラン」と「1.99フラン」で販売実験したところ、前者では約45%、後者では約60%の家庭に購入されました。潜在意識の中で「理由のある価格」と紐づけているとされます。たった「0.01フラン」の差が15%の売上効果をもたらしました。

スポンサーリンク
バーナム効果

占いなどで個人の性格をあたかも診断するかのような準備行動が、一般的に誰でも該当するような曖昧な記述を自分、若しくは自分が属する特定の性格や特徴だと捉えてしまう心理現象のことです。別名:フォアラー効果。

19世紀のアメリカにフィニアス・テイラー・バーナムというサーカスを大成功した人がいます。彼は、巧みに人の心理を操りました。

We’ve got something for everyone.」という彼の言葉があります。「誰にでも当てはまる要点というものがある」と訳されていてそこから心理学者が彼の名前を用いて「バーナム効果」と名付けました。

占いには誰にでもあてはまるようなことが記述されることがあります。「協調性はあるけど、実は頑固者」対照的で曖昧な表現です。しかし「占い」という準備行動が、その後の占いの結果を強く思いこませます。

また一度「当たっている」と思い込むと、次の助言が受け入れられやすくなります。意識していない潜在意識の自己を知りたいと思う「自己認知欲求」が「自己認識」と「自己拡大」に分けられます。

自己認識は意識的に認知している情報を改めて確認すること、自己拡大とは今まで知らなかった潜在意識の情報を知ることです。自己拡大で得た情報が「知的満足感」に繋がることが分かっています。つまるところ、「占い」で得た情報が当たっていても、いなくても、結果的に「知らなかった潜在意識に触れられた」と錯覚して満足する傾向があります。

スポンサーリンク
単純接触効果

ある特定の人物や対象に接触する頻度が多いほど、好意を抱くようになる心理的現象のことです。あまり興味のなかった人でも、何度も会うことによって「もしかしたら好きかもしれない」と思うのは、心理効果が働いている可能性があります。

1960年代後半に心理学者のザイアンスによって取り上げられ、主に社会心理学の分野で研究が進められてきました。実験で、被験者に多くの人物の写真をランダムに見せ、写っていた人物の印象を調査。結果は見せる回数が多いほど、好感度も上がるという結果でした。

しかし見せる回数が10回以上になると、好感度の変化は見られないでした。諸説ありあますが、「単純接触効果」が十分に発揮されるのは不確定性(予期できない要素の度合い)が最適な水準とされます。

つまるところ、最適水準を超えると逆に好意度は低下していきます。

例えば周囲の干渉により、不確定性が最適水準レベルの不規則的な接触状況を作り出すと恋愛に発展しやすいとされ、最適水準を超えると発展しづらいと言えるかもしれません。

吊り橋効果

心理学の実験で、高い吊り橋の上にいるような「不安」や「恐怖」を感じている場面で出会った人物に対して恋愛感情を抱きやすくなる現象のこと。外的要因の「ドキドキ」が恋愛の「ドキドキ」と錯覚してしまう傾向にあります。

心理学者のダットンとアロンによる実験に由来します。大きく揺れる吊り橋と平常心で渡れる吊り橋の上で、女性にアンケートを取る実験をしました。すると前者の方が男性に好意が高まったと分かりました。

遊園地の絶叫マシーンやオバケ屋敷、ホラー映画やスポーツ観戦、またお酒を飲んで心拍数が上がる、コメディ番組で一緒に笑うことも恋愛の「ドキドキ」に変換されるようです。また、特定の場所に行かずとも意中の相手の左側(心臓が近い方)にいるだけでも効果があると言われます。

ピグマリオン効果

他者から期待や称賛の言葉を浴びると学習や仕事の生産率が向上することができるという効果のことを指す。別名、教師期待効果やローゼンタール効果とも呼ばれます。

1963年、ローゼンタールとフォードがネズミと迷路を用いた興味深い実験をしました。「よく訓練された賢いネズミだよ」、もう一匹は「これは訓練がされてい怠けたネズミだよ」と説明して学生たちへネズミを渡しました。

前者のネズミを受け取った学生のグループは、ネズミを丁寧に扱い、後者のネズミ渡された学生グループはそうでもないでした。

この実験から、両方の期待値の差が実験結果にも反映されたと結論付けました。学生とネズミとの間で起こった現象以外に、教師と学生との間での現象は同様に成り立つという思考から、上記で説明したピグマリオン効果の別名が出来ました。

1964年、サンフランシスコの小学校で、ハーバード式突発性学習能力予測テスト題した知能テストを行いました。テスト開始前に、学級担任に「これから数ヶ月間、成績が向上する生徒を割り出すための知能テスト」と説明したのち、テスト終了後のテスト結果とは関係のない適当に選択した生徒の名簿を見せました。「この生徒たちが成績が向上する生徒です」と学級担任に伝達しました。

すると、「成績が向上する生徒」と見せた生徒の成績は本当に向上しました。報告論文によると、「学級担任がその生徒に期待を寄せたこと」「その生徒が自分は期待されていると意識したこと」が成績向上の要因となったとされています。

初頭効果

初頭効果とは、初めに与えられ情報がその後の情報に影響を及ぼす効果を指す。人や物への第一印象が長い期間残るとされる。初頭効果と対照的な効果に親近効果がある。こちらは、最後に与えられた情報がその前の影響をもたらすという効果を指す。

  1. 初頭効果は、関心の低い相手に有効的に働く。
  2. 親近効果は、興味関心の高い相手に働く。
ハロー効果

対象人物を評価する際に、際立った特徴にひきずられるように他の特徴についての評価も歪むという効果を指す。社会心理学用語の1つとして別名、認知バイアスとも呼ばれる。ピグマリオン効果に似ているが違う。因みに、2種類のハロー効果がある。

  1. ポジティブ・ハロー効果
  2. ネガティブ・ハロー効果

ポジティブ・ハロー効果とは対象物を評価する際に特定の能力が高いと感じたとき、別の部分も相乗効果で高く評価してしまう現象のことを指す。ネガティブ・ハロー効果とはその反対を指す。

ピグマリオン効果は「期待」の心理的結果を指し、対象人物の潜在意識を引き出す時に使われる。ハロー効果は「評価」の見え方が及ぼす心理的変化を指す。

ハロー効果はインフルエンサーや有名人、著名人に表れやすいです。好感度や知名度が高い有名時が広告に登場すれば、その商品の質も高く評価されます。反対に対象の人物が問題になってしまった場合、商品の質も低く評価される傾向にあります。

カチッサー効果

ある働きかけによって、深く考えることなく、ある行動をおこしてしまう心理現象のことを指す。カチッ・サー効果とも表記される。

アメリカの心理学エレン・ランガーが次のような実験を被験者に対して行った。コピー機の順番待ちの列の先頭へ行き3通りの頼み方をした。

  1. 要求のみを伝達「すみません、5枚なのですが、先にコピーをとらせてくれませんか?」
  2. 本命の理由付けを伝達「すみません、急いでいるので、先に…」
  3. もっともらしい理由付けを伝達「すみません、コピーをとらないといけないので、…」

結果、承諾率は60%、次が94%、最後が93%となった。

本命の「理由」付が必要ということが分かる。ただ実際問題、果たしてこれが通じるかは疑問に思うところもある。何故なら日本では「列」を重視し、傍観者効果の心理が働く可能性が高い傾向にあるからである。

ツァイガルニック効果

ツァイガルニック効果とは、完成されたものよりも未完成に興味関心を抱くという効果のことを指す。名前の由来は、心理学者ブルーマ・ツァイガルニックからきている。

記憶もこれと同じで、成し遂げられなかった物事や中断または停滞中のものをより強く印象に持っています。人間は、物事が完成しないと心理的に心地悪さを感じます。スペイン・バルセロナの建造物と言えば、アントニオ・ガウディ設計の世界遺産「サクラダファミリア」です。これを例にとると、「未完成」だからこを「完成」を立ち会いたいという強い心理効果が働き、観光力者が増えます。「サクラダファミリア」は「未完成」が「完成」と理解している人間はスッキリしています。

心理学の効果:まとめ

心理学テクニックの効果とは?【一覧】

心理学テクニックの「効果」について説明しました。心理学にも様々にジャンルがあるので、奥が深いですよね。また、新しい情報が収集次第記事します。

次回は心理学の「理論・法則」を紹介します。

心理学の「傾向」については以下で説明してあります。

それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。

コメント