人を洗脳する方法と具体例【抜け出す手立て】

PSYCHOLOGY
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人を洗脳する方法と具体例【抜け出す手立て】

洗脳とは、強制力を用いて思考回路や感情を変化させ、操り人形のように対象の人格を改造する方法のこと。古くは中国にまで遡る技術。人を洗脳する方法と具体例、抜け出す手立てを教えます。

こんばんわ、カオルです。

今回は、少なからず深めな内容になっていますので心の準備をお願いします。

【本記事の内容】

  1. 洗脳の方法
  2. 身近な洗脳の具体例
  3. 洗脳から抜け出す手立て
ゼノン
ゼノン

予め言っておきますが、洗脳を使って欲しいわけではないです。方法を学び、抜け出す手立てを知ってほしいのです。

情報取集を極限まで行った「洗脳」についての集大成です。

それでは、以下参考にどうぞ。

人を洗脳する方法と具体例【抜け出す手立て】

一般的に人々は「洗脳」の認識を昔のカルト宗教事件以来、違った意味で捉えています。本来の洗脳という意味は拷問や薬物などの強制力を駆使し、対象人物が持つ根本的な思想や主義を変化させることを指します。

つまるところ、

精神的又は肉体的に暴力的要素を繰り返して「恐怖」を植え付け行動させることです。

 

洗脳の方法として、他者との交流の遮断、不規則な睡眠妨害、強制的な労働や食事制限、薬物を使った依存性の利用、脅迫や暴力を駆使して監禁して思想を根本的から破壊する方法があります。

 

そもそも洗脳という言葉が発祥したのは朝鮮戦争時代とされています。一般的にアメリカのCIAが捕虜収容所で行われた思想改造を報告、中国共産党の洗脳技術について著書したことがきっかけとなっています。

 

それでは、洗脳の具体的な仕組みの全貌を3ステップに分けて教えます。

  1. 情報を完全に遮断する
  2. 不規則な睡眠妨害を行う
  3. 極度の緊迫感に追い打ちする

 

1.情報を完全に遮断する

対象の人物を普段の生活から隔離して、外部情報を完全に遮断します。カルト宗教の信者は部屋に隔離されていましたし、秘密警察がスパイを捕まえた時も牢屋に閉じ込めます。外部の情報が入らないように、内部の情報のみで生活する仕組みをまず構築します。

そうすることによって、脳に新しい知識、言い換えれば情報が入ってこない状況に陥らせます。実は、人間は脳に情報が乏しい状態になると耐えられない生物です。その証拠に、人間は生活の中で様々な情報をキャッチして考えていることが挙げられます。情報がないと脳が苦痛を感じるんです。対照的に、情報が溢れすぎて瞑想をするなんてこともあります。しかし、瞑想では「無」を考えています。

 

このように外部情報が完全に遮断された状態になると、対象人物は情報に貪欲な生物と化します。洗脳者からすれば都合が良い状態と言えます。「情報」にただただ貪欲な生物と化した人は、道徳観・倫理観を欠如したまま貪欲に洗脳者から与えられた情報を脳で飲み込みます。

これが1つ目のフェーズです。

 

2.不規則な睡眠妨害を行う

不規則な睡眠妨害を行うということは、脳に疲労を蓄積させていくということです。捕虜を不規則な時間帯に起こし尋問する、眠ると怒鳴り散らかすなどして脳を極限の疲労状態へと持ち込んでいきます。

すると、脳の伝達が遅れたり、伝達物質が伝達されなくなります。脳の機能が低下し、本来の役割「思考」ができなくなります。こうなると1つ目のフェーズと同様、善悪の判断が乏しくなる、或いは欠如されます。つまり、洗脳者の与えられた情報を鵜呑みにしてしまうのです。

これが、2つ目のフェーズです。

 

3.極度の緊迫感に追い打ちする

上記2つのフェーズを踏まえて、恐怖や不安などの極度の「緊迫感」を作り出します。この状態に陥った人間は、自分で物事を思考する能力を完全に欠如します。代表的なものがDVや虐待です。

突然、怒鳴り散らかして殴ったり、そうかと思ったら突如優しく接してくる。脳は完全に錯乱状態となり、加害者の言う事をひたすら受け入れます。因みにDVする加害者が被害者のスマホを壊したり、TVを破壊したり、鍵をかえて閉じ込めることも「1.情報を完全に遮断する」に繋がります。

以上3つのフェーズが「洗脳」の全貌です。

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身近な洗脳の具体例

前述したように、本来の「洗脳」というものは暴力要素が強いものと理解されたと思います。人々の認識する洗脳とは殆どかけ離れた怖いものです。しかし現在では、「洗脳=マインドコントロール」という式が不思議と定着しています。マインドコントロールとは、人の心理に働きかけることを意味します。つまり、全くの別物です。ただ、今日では一括りに「洗脳」と利用されているので、あえてこの言葉を使って身近な洗脳の具体例を紹介したいと思います。

 

1.企業に紛れている洗脳

長時間勤務、早朝や昼食後のミーティング。これは本来の「洗脳」とは多少ズレがありますが、不規則な睡眠妨害や思考の低下を間接的に与えていると捉えることもできます。長時間の労働は脳の機能を低下させ、思考能力を欠きます。まだ目覚めて脳が完全に機能していない早朝や昼食を摂り眠くなった昼食後などは思考能力を欠いた状態にあります。

その時間帯に会議をすれば、上の立場の意見が通るという仕組みです。とはいえ、日本の場合は「会議」の概念すら間違ってます。気になる人は「会議」で検索してください。会議の本来の姿が見えます。話が途中脱線しましたが、これが企業に紛れている洗脳です。

 

2.メディアの情報を鵜呑みにした「誤判断」

想像しやすい例え話といえば、ウイルスの蔓延です。隣のお国の話と深く構えていなかった状況から一変、日本にも到来し大流行です。

加速的に大衆は大混乱、一時期は全く関係のないトイレットペーパーやティッシュの品切れとなりました。これに関しては以前の記事でも深く紹介しています。「不安」「恐怖」の緊張感が誤判断となったのです。

 

3.副業の波に押し寄せる「洗脳」

中小企業の相次ぐ倒産、会社からの突然の解雇処分。どうしようと将来に不安を抱いて世の中で広まりだした。「副業」という言葉。

1ヶ月で100万円稼げる。殆ど働かなくて自由なライフスタイル。

通常であれば、このような謳い文句が的外れなのは思考して理解できます。

 

その甘い言葉にまんまと釣られた弱者から、お金を吸い上げる悪い洗脳者がいます。将来への不安や恐怖で十分に満たされた思考の低下に「洗脳」の言葉を吹き込んでいます。

 

具体的なビジネスのノウハウ

  1. 理想描写の共感
  2. 理論や法則の提供
  3. 現状把握で落とし込み
  4. 目標設定の提供で『洗脳』
  5. 支援表明で洗脳完了
  6. 「制限」付きで思考回路の遮断

という流れです。

 

①洗脳する対象人物の理想の世界を共感、一緒に行動すれば夢が実現できると説きます。②その後、不審がったところで、理論や法則を提供して信憑性を出し納得させます。③妄想を膨らませたところで現状把握させて、一度あえて落とします。④気分が落ち込んだところで、優しく次のように吹き込みます。

「コツコツやっていれば、理想の世界は実現できます」

これで殆ど洗脳されます。

⑤最後に組織のボス、または自分が支援すると表明して完了です。

⑥稀にそれでも反応のない対象人物に「制限」を与えて思考を遮断させます。人数限定、期日制限、先着何名まで、このようにします。

長々と文章や言葉で説き、どこに着地点があるのか思考を停止させて、最後に突然「限定・制限」という言葉で「不安」にさせます。

早口言葉で喋るのも有効な手段の1つです。途中、聞き手は疑問を浮かべたとしても、話す隙が与えられないので話に集中して信じてしまいます。

 

以上が「マインドコントロール(洗脳)」です。

 

なので、本当に稼いでる人間はいます。ビジネスのノウハウを知っているからです。

ただ更に言うと「1ヶ月で100万を楽して稼ぐなんて無理」、まずこれを理解しています。同時にそれは「成功してからの話」ということも理解しています。

 

ゼロから成功した人は、何日働いても1円の価値も生み出さない血の滲む日々を経験して稼ぐノウハウを手にしています。

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もうお気づきかと思いますが、世の中には『洗脳』と心理トリックが隠されています。

カルト集団だけでなく、組織、団体、世の中、全てにおいてです。もう説明しないでも分かると思うので省略します。

 

洗脳から抜け出す手立て

一般的には、暴力要素があり強制的に思考を変えるのが「洗脳」です。殆どの方が認識している洗脳の概念とのズレを用いて分かり易いように、あえて記事途中では「マインドコントロール」を「洗脳」と表現させて話を続けました。

  1. マインドコントロールとは、気づかれないように誘導する手法です。
  2. 洗脳は、脳へ直接影響及ぼすイメージです。

 

今回は、殆どの方が誤認している「洗脳」、つまりマインドコントロールの抜け出し方を説明します。マインドとは意識を指します。

 

要するに、「潜在意識」を変化させればいいのです。

次にマインドコントロールの抜け出す手立てを3つ説明します。マインドコントロールはマインドコントロールで抜け出させます。

 

1.質問して疑問を抱かせる

カルト集団にマインドコントロールされた人は、意見を述べても全て否定して自分の意見を変えません。なので、質問して疑問を抱くように誘導させます。何気なく、尚且つ適切な「質のある問い」が必要です。

 

カルト集団側の情報を把握し、尚且つ相手の機嫌を損ねない質問を投じるのが有効な手段です。上手くいけば相手の中で抜け出すための「疑いの問い」が芽生えます。疑問の芽は本人の中で少しづつ時間をかけて育ち、花を咲かせます。

 

2.昔話に花を咲かせ、軽く呟く

理解ある友人や家族なら持ち掛けられるはずです。昔の健康で楽しかった思い出を話します。そうして「意識」を昔の状態に誘導し、現在の状態が幸せな状態でないことに気づかせます。そしてさりげなく、こう呟きます。

「あの時、すごく楽しかったなー」

小さい一歩ですが、マインドコントロールが始動します。

 

3.居場所を説く

いくら誘導して疑問を抱かせても、カルト集団、或いは組織戻れば、結局「疑問の芽」を摘まれて終わりです。実は、多くの信者や集団は疑問を抱いています。そして、今更引けないとも思っています。

相手を想っていること、勿論行動を伴って味方であることを説いて下さい。帰る居場所があることを説いてください。

 

例えばブラック企業に勤めていて、辞めたら人生終わりと感じている家族がいるとします。

「辞めてもいい。こっち(実家)戻ってきてゆっくり休んで、また考えればええ。」

心の荷がスッとおりませんか。

学校という集団生活に苦しんでいる、イジメに遭っていて、親に相談できない子がボソッと呟く。

「ねえ、今日学校行きたくない」

 

それに対しどう答えますか。

「休んでいいよー」「なんで?」「何言ってるの、行っておいで!」

学校、企業、様々にコミュニティは存在します。本人がたった一部のコミュニティで世界を捉えて、居場所がないと誤認してしまうなら休ませた方がいいです。

 

本人の魅力を引き出す可能性のあるコミュニティは他にいくらでもあります。

 

大分話がそれましたが、居場所を説いてあげてください。

以上、マインドコントロールから抜け出す手立てでした。マインドコントロールされた人を助けるには時間がかなり必要な気がします。焦らないことが必要と思います。

※上記3点は、参考程度にお願いします。

 

 

余談ですが、筆者はコミュニティを、

何があっても守ってくれる損得勘定抜きの「仲間」を探す場

だと認識しています。

悲しい事にも、嬉しいことにも多数派の社会です。少数派でもいい、或いは現状今1人だっていい。必ずあなたを理解してくれる「仲間」が何処かにいます。

 

まだ出会えていないだけです。

 

「そこから一歩も動けないのか、そこから一歩も動かないのか」

 

情報に溢れた世界で、先見の明を持って歩んでください。

まとめ

人を洗脳する方法と具体例【抜け出す手立て】

  1. 洗脳の方法
  2. 身近な洗脳の具体例
  3. 洗脳から抜け出す手立て

上記3点を記事にしました。

一般的に抱かれている「洗脳」と本来の「洗脳」の意味はかなりかけはなれていることが理解できたと思います。絶対にやっては、行けないことです。

「マインドコントロール」というものを駆使して、悪巧みする人もいます。対照的に良い方向へ導くために利用する人もいます。抜け出す手立ては参考までにお願いします。

それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。

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