78対22の法則とパレートの法則とは
78対22の法則とは、別名「ユダヤの法則」と呼びます。世の中の全てのことは78:22の割合で成り立っているという考え方です。パレートの法則とは経済界で広く知られているものです。
【本記事の内容】
- 78対22の法則とは
- パレートの法則とは
- まとめ
78対22の法則とは
世の中の全ては78対22の割合で成り立っているというものです。また、特に経済界で話題になる比率です。
例えば、
- 地球の全体の割合、海78%:陸22%
- 空気中の窒素78%:酸素・二酸化炭素・その他気体22%
- 人体の水分78%:その他22%
- 正方形の中にぴったり入る円を描くと、円の面積78%:残り面積:22%
- 善玉菌78%:悪玉菌22%で、このバランスが崩れると体調が崩れる。
- 一般人78%:富裕層22%
- 肺呼吸78%:皮膚呼吸22%
- コカ・コーラのビンの縦78:横22
上記の実例から「78対22の法則」は世界の黄金比率とされ、『宇宙の法則』に分類されています。
有名なソフトバンクの社長も実践して成功
ソフトバンクの社長と言えば、孫正義社長。実は「78対22の法則」を実践して成功した一人です。
時を遡ること1972年。当時、高校生だった孫氏の、その後の人生を大きく変えた本「ユダヤの商法」に出会います。著者はマクドナルドを創業した藤田田(デン)氏。本を読んだ孫氏は、その本に非常に感激し、半ば強引にアポをとり、ビジネス成功のヒントを教えてもらいました。
「オレがおまえの年齢だったら、コンピュータをやる」
その言葉のヒントから数々の商品を世に広め、
中でも有名なのがソフトバンクの「Pepper君」です。
世界初の人型ロボット。因みに、Pepper君は人の笑顔を数値化することができます。そして、孫正義さんの笑顔は78点だったという都市伝説が存在します。
マクドナルドのサンキューセット
マクドナルドの創業者、藤田田氏も「78対22の法則」を利用して成功を収めました。ハンバーガーを日本に広めるために「ありがとう」という意味を込めてサンキューセット(390円)というものを販売しました。
当時、500円玉硬貨が普及したての頃。ワンコイン出せば、390円だから110円の御釣りが戻ってきます。
1,000円の78%は780円。では、500円の78%とは?
そういう事です。
因みに「サンキューセット」はその年の流行語大賞になりました。
「78対22の法則」:応用
1週間と1日、以下で計算します。
(1週間の計算方法)
1週間=7日
7×(78/100)=5.46日。7×(22/100)=1.54日
つまり、
78:22=5日11時間2分24秒:1日12時間57分36秒
(1日の計算方法)
1日=24時間
24×(78/100)=18.72時間。24×(22/100)=5.28時間
78:22=18時間43分13.8秒:5時間16分48秒
パレートの法則とは
「78:22の法則」に近い有名な法則。「2割の金持ちに8割の富が集まる」という研究・調査結果。
「パレートの法則」は経済でよく知られており、経済以外にも自然・社会現象などの事例に当てはめられていることが多い。但し、実際のところ法則というより経験則の補強的役割として用いられる。
ハタラキアリの法則
「パレートの法則」、別名「ハタラキアリの法則」ともビジネス界では広く知られています。
ハタラキアリの中でよく働くのは2割にすぎず、その2割で食糧の8割を集めている。また、2割を含めた8割が実際に働いており、2割のアリは「サボっている」状態というもの。
では、サボっている2割に働かせれば良いと考えられますが、面白いことに、またその2割の間で働くありと働かないアリに、同じ比率で分かれるのです。
10割が働けば理想ですが、実はそうではないのです。
「全てが働く」ということは、「全てが疲れる」こととなります。ということは、極度に全てのアリが疲れてしまったら、大量の食糧を得るチャンスが到来したとき、一匹も動けず最高の機会を逃すことになります。
また、外敵がきても対応できず全滅する可能性があります。疲れた時の交代要員、外敵から巣を守るため、直ぐ動けるために必要な割合いとなるのです。
つまるところ、これが子孫繁栄と巣の維持に必要な割合です。
ビジネスで考える「パレートの法則」
前述した「ハタラキアリの法則」は、人間世界でも同じように当てはまります。
- 売上の8割は全従業員の2割が稼ぐ。
- 仕事の成果の8割は労働時間の2割で達成する。
- 全売上の8割は全商品の2割が生み出している。
一見、「パレートの法則」は2割の人間が偉いように感じますが違います。
つまるところ、8割の従業員が裏方やサポートをして、2割の従業員が最高の効率で成功を上げていると言えます。
労働時間に置き換えると、
- 8割の時間は、仕事の準備や掃除などに当てる。
- 2割の時間は、息抜きに当てることで最高のパフォーマンスを生み出す。
結局、「不必要と感じる8割」は「必要な割合」と結論できます。だからこそ8割の人々のために公的な経済上のサポートが必要と言えます。
なので、
8割の人間が不当な扱いを受けた場合、2割の人間で社会全体の生産力を維持できるかと言うとそうではないのです。
「8割の人間の存在があって2割が輝けるのです。」
ターゲットの絞り込み
商業活動のターゲットを「お金持ちの2割」とするのが必要とされています。
例えば、
その商品が効果的な娯楽であれば、運営、娯楽に関係する「8割の人間」が「2割のお金持ち」から社会の富を動かすことになり、結果、巡って富の恩恵を受けることになります。社会維持をする上でも非常に有効な経済活動となります。
生活必需品
「生活必需品」が2割の人間しか行き届かない場合、社会は混乱すると言われます。
なので社会崩壊する前に、「8割の人間」のために「2割のお金持ち」が立ち上がって行動すると考えられます。
ビジネス
商売、営業、投資や株(FX)、値段の価格設定などビジネスシーンで活用してみるのも面白いかもしれませんね。勿論、自己責任でお願いします。
「ユダヤの法則」はユダヤ人起源じゃない?
歴史的な観点から、ユダヤ人がヨーロッパ経済や移民した国々の経済に深く貢献しているのは事実です。ですが、「ユダヤの法則」を英語で言及されたものは殆ど存在しません。「ユダヤの法則」「78対22の法則」と打ち込めば、それらしいタイトルはヒットしますが、ユダヤ人が密接に関わる情報は少ないはずです。
「ユダヤの法則」=「ユダヤ人が作った法則」
その固定観念は、上述した藤田田氏の著書「ユダヤの商法 世界経済を動かす」から生まれた考えと思われます。
因みに藤田氏は通訳としてアルバイトして学生時代に、日本に駐留していたユダヤ人アメリカ兵の自由な生き方に憧れを抱き企業しました。もしかすると、それが著書のタイトルに影響したのかもしれません。
以上を踏まえ「78対22の法則」とは、
世界の均衡を保つためた存在する「宇宙の法則」とも言えるでしょう。
「宇宙の法則」と言えば、「369の法則」が有名です。天才物理学者の二コラ・テスラが発明したもの。これを応用すれば、良い方向へ物事が進むかもしれません。
「78対22の法則(ユダヤの法則)」:まとめ
78対22の法則とは
別名「ユダヤの法則」で、世界の均衡を保つ「宇宙の法則」と言える。
パレートの法則とは
「2割の金持ちに8割の富が集まる」という経済界に用いられる法則と言える。
以上でまとめとなります。
それでは最後までご覧くださりありがとうございました。
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