カリギュラ効果とは、禁止や制限を掛けられると、かえって興味や反骨精神を抱いてしまう心理効果のことです。
日本昔話でよく知られている浦島太郎や鶴の恩返しでは、「決して開けてはいけません。」というフレーズが有名なカリギュラ効果としてお馴染です。
「決して開けてはいけません」というなら玉手箱を渡さないでくださいよ。「決して開けてはいけません」というなら機織りをする前に扉の鍵をかけてくださいよ。
という意見に共感します。
はい!それでは、今回はカリギュラ効果について説明します!
【本記事で分かること】
- カリギュラ効果とは?
- カリギュラ効果が起こる理由
- カリギュラ効果の使い方
それでは、早速みていきましょう!
カリギュラ効果とは?
簡単におさらいすると、カリギュラ効果とはダメと言われると逆の行動に走るという心理効果のことです。
カリギュラ効果が起こる理由
「禁止されるとかえってやりたくなる」という人の心理行動(心理的リアクタンス)がカリギュラ効果が起こる理由です。
「自分のことは自分で決めたい」という自己決定感を人間は本能的に持っているとされています。そのため、「他人から制限された自分の自由を解放したい」という心理が強く揺れ動くのでしょう。
カリギュラ効果の使い方
カリギュラ効果の使い方を紹介します。それでは、一般的に用いられる言葉を次に紹介します。
- 限定
- 制限
- 禁止
- 以上・以下・未満
- 以外・以内
上記のようなカリギュラ効果を狙った言葉を使うのは効果的です。
カリギュラ文言使用の留意点
①いたずらに乱用しない。
わざとらしくなってしまい、かえって印象がわるくなります。
②禁止・制限項目を高くしない。
カリギュラ効果がうまく働くようなタイミングやハードルを作る。
③単発でカリギュラ効果を狙わない。
正直、慣れるとカリギュラ効果は半減するような印象があります。そこで、2つ以上のカリギュラを使ってみます。
ホラーの例
例えば、ホラー作品を紹介するときに
- 「閲覧注意」
- 「次の映像は気分を害する恐れがあります。」
- 「自己責任でお願いします。」
- 「削除覚悟」
上記の表現はハードルが高めだと感じますし、恐怖耐性のある視聴者にとっては「お馴染感」もあってカリギュラ効果は発揮しにくいと考えられます。
なので、
- 「怪奇現象が起きたら直ちに視聴を止めてください。」
- 「何度も観るのはおススメしない」
- 「③、②、①・・・」と映像が流れるカウントダウン
- 「お祓い済みの映像です。」
という風にうまく視聴者に逃げ道を作って、自然と視聴に促すと良いと思われます。カウントダウンもジワジワ湧き上がるので良いかと思います。
他にも「ピー」という音声を入れたり、「モザイク」をかけるのもカリギュラ効果を高めます。
おまけ
カリギュラ効果と逆のものとして自己決定感の阻害というものがあります。
カリギュラ効果は外的要因により、人の内的心理行動を起こさせるのに対し、外的要因により内的心理行動(自己決定感)を阻害することを指します。
よく例に挙げられる自己決定感の阻害
「よし!そろそろ勉強するか~」
↓
「明日学校だけど、宿題はしなくてだいじょうぶなの?」
↓
「もお~、今しようと思っていたのに~」
例えば、新人社員が上司から、「あれをしなさい、これをしなさい」と命令された仕事を単にこなす毎日だと、モチベーションが下がります。
なので、上司は部下に対して仕事を「任せる」スタンスで内発的動機付けをすることが求めらます。
まとめ
カリギュラ効果とは?
カリギュラ効果とは、カリギュラ効果とはダメと言われると逆の行動に走るという心理効果のこと。
カリギュラ効果が起こる理由
「禁止されるとかえってやりたくなる」という人の心理行動(心理的リアクタンス)が働くことが理由。
以上でまとめとなります。
それでは、最後までご覧くださりありがとうございました!
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