テンション・リダクション効果とは?【恋愛・ビジネス篇】
散々迷ったあげく高級ブランド品を購入した後、予定ではなかった物もついでに買ってしまったことはないですか。この時、「財布のひもが緩んでいる」状態に陥っています。
想いを寄せる恋が儚く散った後、あなたに突然訪れた新しい恋。「お試しからでもいいので付き合ってほしい!」と告白され、OKを出したことないですか。
「出会いは出会いでしか癒せない」「追う恋より追われる恋の方が幸せになる」
今回Zenon’s Libraryでは、そんな言葉に隠された人の心理、「テンション・リダクション効果」について紹介します。
絶望したくない人は読まない方がいいでしょう。
テンション・リダクション効果とは?【恋愛・ビジネス篇】
テンション・リダクション効果とは、高い緊張の糸が切れた心理現象を利用した効果のことです。認知心理学でよく知られている現象の1つです。
値段の高いスーツやブランド品の洋服を迷って購入した後に「こちらも合わせて購入されるとお似合いですよ。」とおすすめされ、「ついで買い」してしまうのはこのためです。
会計のレジの横にあるガムやライターを「ついで買い」してしまうのもテンション・リダクション効果と言えます。会計を済ませる時間は限られていて、考える隙もないので、より有効的にこの効果が働きます。
「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています。」、インターネットショッピングでこのようなメッセージを見たことはないですか。同じ商品を購入した人は興味が近いので、ついでに買う可能性が高いです。
テンション・リダクション効果とあわせて「価格」も購買意欲が湧く理由の1つです。
このように、テンション・リダクション効果はマーケティングに必要な戦力方法の1つとして利用されています。また、ビジネスだけでなく、恋愛や人間関係においてもこの効果は利用することができます。
例えば、想いを寄せる相手に振られて傷心しているときに、次のように告白されてすんなりOKを出してしまったことはないですか。
「好きです。お試しでもいいので付き合ってください。」
振られたばかりの人は、「高い緊張の糸が切れた状態」にあるため、テンション・リダクション効果が働きます。また、「お試し」という言葉がより告白のハードルを下げます。
「高い緊張の糸が切れた状態」とは、心理的に無防備な状態ということです。そのため、告白を受け入れてしまうのです。
「それと最後にお聞きしたいのですが。」
聞き取り調査を一通り終わった後に、天才推理師がよく使うこのフレーズもテンション・リダクション効果を利用したものです。「聞き取りは終わった」と犯人が心理的に無防備になった隙をついてボロを探るお決まりの手口ですね。
「なんかいつもと違う部屋の臭いがするね」と相手を一気に緊張状態に持っていき、「そっか、疑ってごめんね。」とフェイクを入れて心理的に無防備になったとき、
「ところで、この髪の毛…。誰?」と言います。
恋愛も同じで浮気をした男性は、この手口でまんまと女性にボロ吐くという仕組みです。
浮気は止めましょう。絶対バレますよ。
このように、恋愛でも応用が利くのが、テンション・リダクション効果です。また、相手に「お願い」をするときにも役立ちます。
受験勉強、仕事や家事で疲れているときに、「マッサージ」をしてもらうとすごく癒されて気持ちがいいです。まさに心理的に無防備になっているときです。
「小遣いあげてくれない?」「ブランドの洋服買っていい?(もう、買ったけど)」
マーケティングで使われるテンション・リダクション効果を、日常生活の「お願い」として利用するのも良いかもしれませんね。
仕事から帰ってきたとき、フッと相手が心理的に無防備になった隙をついて突然サプライズするのも良いですね。
「はい、これ。いつもありがとう」
高い確率であなたが求めている言葉がもらえるでしょう。
「ありがとう」
まとめ
テンション・リダクション効果とは、高い緊張の糸が切れた心理現象を利用した効果のことで、心理的に無防備な状態になったときに使うと有効的に働く効果です。マーケティングにおいては、「消費者が高い商品を購入した後、その商品よりも価格が低いものを提案する」と購入につながりやすい傾向があることでよく知られているビジネス効果です。恋愛においては、「出会いは、出会いでしか癒せない」というように、別れ際に告白をするとOKサインがもらえる可能性が高いことで知られています。お願いごとや、日頃の感謝を込めたサプライズに応用するのも良いでしょう。
以上で、テンション・リダクション効果とは?【恋愛・ビジネス篇】をまとめとさせて頂きます。
今回も最後まで、お時間割いて読んでくださりありがとうございました。
少しでもあなたの参考になれれば嬉しいです。
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