役に立つ心理学の法則や理論とは

PSYCHOLOGY
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役に立つ心理学の法則や理論とは?

役に立つ心理学の法則や理論を一覧で紹介します。人間の傾向や心理学の効果もありますが、今回は「法則や理論」にフォーカスして説明します。

【本記事の内容】

  1. 役立つ心理学の法則や理論とは?
  2. 法則や理論一覧
  3. まとめ
ゼノン
ゼノン

知っている」と「理解している」は雲泥の差です。

それでは以下参考にどうぞ!

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役に立つ心理学の法則や理論とは

役立つ心理学の法則と理論を一覧します。その後、詳しい内容の確認をどうぞ。読心術を学ぶ上で理解を深めておくと良いと思います。仕事や恋愛、人間関係に応用してご活用ください。

心理学の法則や理論一覧▽

  1. ヒグビーの理論
  2. 認知的不協和理論
  3. クライマックス法
  4. アンチ・クライマックス法
  5. 目標の欲求勾配仮説
  6. ヤーキーズ・ドッドソンの法則

新しく情報が入り次第、都度更新します。

ヒグビーの理論

アメリカの心理学者ケネス・ヒグビーが提唱した記憶に関する理論のことです。強く記憶に定着させる方法を以下の7つに分類しました。

  1. 有意味化
  2. 組織化
  3. 連想
  4. 視覚化
  5. 注意
  6. 興味
  7. フィードバック

1.有意味化とは、意味がないもの・理解できないものを覚えやすいように意味を知って暗記するテクニックのことです。

英単語の”evidence”の名詞的な意味は「証拠、裏付け、証明」などです。ただのアルファベットの羅列だと覚えにくですが、発音や和訳で意味付けすることで意味を作り覚えやすくします。

2.組織化とは、繋がりのない複数の情報を整理、関連付けしてグループ化して暗記するテクニックです。

“evidence”の類語に”proof”があります。これを「証拠」という同じ和訳として関連付けしてグループ化すると更に記憶に残りやすくなります。1つの枠組みとして覚えるテクニックです。

3.連想とは、既に覚えていることに新しい情報や知識を組み合わせて暗記するテクニックのことです。

代表的なものが語呂合わせです。歴史の授業で、年号と出来事を連想して覚えるために、使うテクニックが有名です。1185年鎌倉幕府成立。「良い箱(イイハコ)作ろう鎌倉幕府」といった具合ですかね。

視覚化とは、文字情報だけでなく写真や映像などを視覚情報を付け足すことで覚えやすくすることです。

歴史上の人物を覚える場合は、名前や功績を文章で知るだけではなかなか覚えにくいです。ましてや興味がないとくれば困ったこものですね。しかし、その時代を舞台にした漫画やドラマを観れば記憶に残り易いです。興味のある漫画家が描いていたり、女優や俳優が演じていたら断然覚え易くなりますよね。

4.注意とは、言葉の意味通り暗記する対象物に注意を向けることテクニックです。

教科書で分からないことには蛍光ペンを使って注意を向くようにします。しかし、これが同ページに数十ヶ所あるとすればその本の見開きは全てが光り輝いてどこに注意を向けて良いか分かりません。注意を向ける場合は「赤色のペン」、始めて出会ったポイント・集中したい文章には「青色のペン」、知っている情報だが大事な部分は「緑色」と範囲を細かく区切り工夫すると有効です。

余談ですが、筆者はこの記事では「青色」をメインに使っています。理由が分かっていただけたでしょうか。

5.興味とは、最強の記憶術と言われています。

好きな教科であったり、授業の講師が教えるのが上手だったり、好きなアプリゲームだったり、興味(知的好奇心)が強いほど覚えやすいと言われます。

フィードバックとは、反復して復習することで一度覚えた記憶を強固なものにして定着させるテクニックです。復習することで「生きていく上で必要な情報だ」と脳を騙す術です。

そう言えば”proof”の類語って何でしたっけ?

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「答えられた方は素晴らしいです。思い出せなかった方もスクロールして確認しようと試みたので上出来ですよ。」

このように、他人から褒められる・評価されることもフィードバックしやすく記憶定着します。周りに褒める人がいなくても、自画自賛することで記憶の強固に繋がります。

鬼滅の〇の主人公も自分で何度も自分自身に言い聞かせてましたね。

これは引き寄せの法則とも捉えられます。

「復習」で覚えるべき事柄が多い場合は「聴覚・視覚・反復回数」をフル活用すると覚えやすいです。

「英単語・和訳」を視覚化、声に出して聴覚化、速度を上げて反復。記憶・時間の観点からみても一番効率が良いとされます。3つの中で重要なのは「反復回数」とされます。

一つの単語を覚えてから次の単語へではなく、

  • 英単語①→和訳の意味①
  • 英単語②→和訳の意味②
  • 英単語③→和訳の意味③

上記の流れで目線は左から右へ1秒程度で視覚・聴覚化したら、次へ。覚えていなくても、どんどん次へ。1000単語なら約60分程度で全て周ればOKです。これを毎日、若しくは最適な反復回数で複数すると良いとされます。

反復回数が増えることで脳に定着(短期記憶化)して覚えます(長期記憶化)。簡単な単語や聞き慣れたもの、自分にとって関連した単語、これは大事だと強く思った単語はドンドン優先して覚えていきます。覚える単語が徐々に減り、最終的には全て覚えるという感じです。

筆者も試した経験がありますが、私の場合は「興味」が弱かったので3ヶ月で3000単語という結果でした。

認知不協和

レオン・フェスティンガーが提唱したもので、心の中に生じた矛盾を解消しようとする心理的作用のことです。社会心理学の用語として使いますが、臨床心理学の防衛機制における合理化と類似します。

合理化とは、努力しても手が届かない対象物があった場合、「無価値だ」「低級で自身にふさわしくない」と諦めて心の安定を得る方法のことです。フロイト心理学において防衛機制の一例とされます。

「ダイエット中だから糖質はダメ、でも甘いのが食べたい。ならば糖質50%Offのスイーツを食べよう…。」

大好きな彼や彼女に別れを切り出されました。「考え直してほしい!」それとも「わかった、ばいばい。」、とあっさり受け入れますか。

心理学で言えば後者の切り替えしは相手の気をひきます。「あれ?私(俺)のことそこまで好きじゃなかったの?」と不快感を抱き、この気持ちを解消したくなります。結果、気持ちが揺れるという仕組みです。

「落ち着ける」「百害あって一利なし」二択を抱きながら禁煙を試みる方がいますか?最終的に行きついた場所が電子タバコなんて方も…。

心理学的観点で言えば、二択をの「矛盾」を解消したという心理的作用が働いていると捉えられます。認知的不協和(不快な緊張状態)を解消するために、自己都合で思考を解消して行動に移しています。
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クライマックス法とアンチ・クライマックス法

1942年、アメリカの心理学者ハロルド・スポンバーグが議論のスピーチで効果的な話し方の研究をした後、論文で提唱したものです。

クライマックス法とは、インパクト(結論)のある要点を最後に持ってくる話し方のことです。

聞き手が興味関心を示している、話をよく聞いてくれる相手の場合はクライマックス法が有効です。データや結論に至るまでのプロセスの説明が「ワクワク」を作ります。「起承転結」も典型例です。

アンチ・クライマックス法とは、インパクト(結論)を最少に持ってきて、理由付けしていく方法です。

相手が興味を示していない場合、クライマックス法を用いても、「ただ話が長くて要点がない」と思わせてしまいます。アンチ・クライマックス法を使えば、聞き手は集中力が途切れても、最初に結論は確実に伝っています。また、結論を初めに話し出すことで、「何故なのか」という知的好奇心をくすぐります。

あなたのプレゼンの能力・説得力・影響力の向上に是非役立っててください。

目標の欲求勾配仮説

「目標に近づけば近づくほど、その目標に対する価値が高まり、モチベーションがアップする」心理現象のことです。

目標を掲げ、それに向かって努力する過程で「もう無理」「やめたい」と思っていたのに、目標が手の届く範囲にきた途端「あと少しだからやるぞ」とやる気が湧いてきます。

「商品3つ購入で300円の無料券」という目標が設定されたことで、目標に対する価値が上がった例です。このようにビジネスでも頻繁に応用されます。

目標の欲求勾配仮説は、言い換えれば目標までの段階が大きいと達成しづらいとされます。プロジェクト達成までの目標を達成するために、プロセスを細かくし「小さな目標」を作ることで本命の目標を成し遂げられます。

つまるところ、目標の欲求勾配仮説の応用編です。モチベーションを保ちながら最後まで成し遂げることができます。成功への非常に有効な手段とされます。

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ヤッキーズ・ドッドソンの法則

1908年、心理学者のロバート・ヤーキーズとJ.D.ドッドソンがネズミが発見した法則。生理心理学の基本法則です。

二人はネズミを迷路に入れ電気ショックを与えるという実験を行いました。僅かな電気ショック(ストレス)状態の場合、通常の状態よりも早くネズミは迷路の出口に辿り着きました。強すぎる電気ショックだと、ただ逃げ走り回るだけでした。この実験をもとに法則を理論付けしました。

心理学用語では「ストレス」は「覚醒」と言います。人は多少のストレスがあった方が注意力・集中力が高まるため、十分にパフォーマンスを発揮します。しかし、過剰なストレスは却って能力低下を招きます。

ビジネスで応用すると、プレゼンの当日までに何度かシュミレーションを行います。適度な緊張感を保ち、発表の日を迎えることで効果が十分に発揮されるでしょう。

1位の座についても直ぐに2位以下に奪還されることがよくあります。つまるところ、王座を目指すよりも王座に君臨し続ける方が「覚醒(ストレス)」が凄いということです。

心理学の理論・法則:まとめ

役立つ心理学の法則や理論とは?

役に立つ心理学の法則や理論を一覧で紹介しました。今回は「法則や理論」にフォーカスして説明しました。「人間の傾向」「効果」については別の記事で紹介します。

以上でまとめとなります。

皆さまのビジネス・人間関係・恋愛活用の参考になれれば嬉しいです。

それでは最後までご覧くださりありがとうごさいました。

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