福島県には、遊び半分では行ってはいけない怖い場所があります。実在した人食い鬼婆が眠る黒塚、開かずの間がある幽霊ペンション、福島県にある賽の河原などです。これらのスポットは遊び半分で行くと、本当に祟られると言われています。さて、それでは夏にぴったりな怖い話を厳選しましたので、どうぞ最後までお愉しみください。
福島県の遊び半分で行ってはいけない怖い場所
福島県には遊び半分では行ってはいけない怖い場所にまつわる話があります。福島県二本松市の旅人を出刃包丁でおそって食べていた鬼婆の怖い話。福島最恐の心霊スポットとして名高い通称「幽霊ペンション」の怖い話。いわき市の賽の河原の怖い話などです。賽の河原と言えば、青森県の恐山にある賽の河原を思い浮かべる方が大半でしょう。「青森県の賽の河原を良く知らない」という方は、詳細を張っておきます。
さて、福島県の遊び半分では行ってはいけない怖い話をご紹介していきます。それでは、最初は福島県いわき市にある賽の河原から話していきましょう。
賽の河原
福島県いわき市には、年間何万人もの観光客が訪れる賽の河原があります。「七浜海岸」海水浴場の一角にある小さな洞窟です。洞窟の中を覗くと、壁側にはいくつものお地蔵様が並んでいます。供養にきた訪問者が置いたお供えものの人形や、積み上げられた小石があって、洞窟の中は、焚いたお線香の香りが漂っているようです。この洞窟は幼いうちに亡くなってしまった子ども、「水子」が彷徨う場所となっています。
水子供養(※イメージ)
仏教では、子どもが親より先にあの世にいくことは”罪“とされています。それ故、亡くなった子どもたちは極楽浄土に行くことができず、賽の河原で五輪の塔を作っているのです。五輪の塔を作って罪を償おうとする子どもたちですが、地獄の鬼たちは完成する手前でいつも塔を破壊してしまいます。こうして五輪の塔は永久に完成されず、子どもたちはあの世で苦しみ続けるというわけです。ちなみに、五輪の塔は霊を供養するために積み上げられたお墓で、下から順番に地、水、火、風、空を表しています。
「五輪の塔を完成させて子供たちを救ってあげたい」、青森県の恐山や福島県いわき市の「賽の河原」には、全国から多くの人たちが水子を慰めるために訪れます。「波の音に紛れて子どもたちの泣き声や笑い声が聞こえる」、福島県の七浜海岸ではそんな怖い話があります。石を記念に持ち帰ったり、ましてやイタズラしようものなら、子どもたちの霊があなたを迎えにいくでしょう。
実在した人食い鬼婆
福島県二本松市には、実在した人食い鬼婆で有名な観世寺があります。かつて、鬼婆は旅人をおそっては出刃包丁で切り裂き、鉄の鍋で煮て食べたと言われています。住職の話によれば、実際に鬼婆が使っていた刃渡り30センチの錆びた出刃包丁や、直径25センチの鉄鍋、人骨を隠していた骨壺がこの寺にあるようです。他にも、鬼婆が旅人を血眼で探して立っていた笠石、出刃包丁を洗っていた血の池があります。観世寺から徒歩3分のところにある阿武隈川の大きなスギの根元には、東光坊に退治された鬼婆の遺体が眠る黒塚が存在しています。
観世寺にある笠石
さて、怖い伝説がある鬼婆ですが、元々は人を襲うような人食いではなかったそうです。それでは、鬼婆になるまでの怖い話を次に詳しく説明します。
かつて、京都の公家屋敷で子どもの世話をしていた乳母、「岩手」という名前の女性がいました。ある日、そこに住んでいた姫様が重い病にかかってしまいました。「生まれたばかりの赤ん坊の生き胆を飲ませれば治る」、そう医者は告げました。そこで岩手は、自分の実の娘を屋敷に残して、姫様の特効薬を探す旅に出かけます。しかし、姫様の特効薬、赤ん坊の生き胆はそう簡単に見つかりません。そんな全国を旅して長い年月が流れたある日のこと、ついに岩手は安達ケ原でそのチャンスに恵まれました。岩手が住んでいる岩屋に、妊婦が泊まりにきたのです。「これでようやく、生き胆にありつける」と、岩手は大喜びしながら妊婦に襲いかかりました。すると妊婦は「私がここで死ぬのはつらいことです。実は幼い頃に京都で生き別れた母親を探しているのです」と、打ち明けて息を引き取りました。そう、岩手がおそった妊婦は、実の娘だったのです。実の娘と孫の命を奪ったことで精神が完全に狂った岩手は、これを境に人食い鬼婆となったのです。
以上が実在した人食い鬼婆の伝説です。人食い鬼婆が眠る黒塚には、山ほどの人骨が積まれているようです。岩屋の側にある夜泣き石からは、真夜中に女性や赤ん坊の泣き声が聞こえると言われています。
幽霊ペンション
福島県猪苗代町には、福島最恐と言われる場所があります。幽霊ペンションと呼ばれ、グリーンランドという別名もある心霊スポットです。噂によると、もともと外国人が所有していた建物を、日本人が買い取りペンションとしてオープンした場所らしいですが、経営がうまく行かずに直ぐに廃業。借金苦に陥ったオーナーは、ペンションのワイン貯蔵庫で自ら命を絶ち、残された家族も一家心中してしまったそうです。その後、彼らの遺体は地下へ埋葬されましたが、それからというもの夜中に叫び声が響くと言われています。
幽霊ペンション
しかし、実は根も葉もないただの噂らしく、当時、オーナーは別の店を経営していたとのことです。現在、幽霊ペンションは今にも崩れそうなほど老朽化が進んでいるため、遊び半分で行くと危ない場所となっています。それ以前に、個人の所有地であるため立ち入り禁止となっています。
猪苗代湖
怖い場所として有名な廃ペンションですが、猪苗代湖の方が断然怖いと言われています。「ボートに乗っていると、誰かに引きずりこまれそうになる」、そんな話があります。海や川、湖や池、ダムなど、水と関係する場所は霊が集まりやすいです。特に夏は涼を求めて「霊」に憑かれないようにお気を付けください。
福島県の怖い場所まとめ
福島県の遊び半分で行ってはいけない怖い場所をまとめました。個人的に、福島県二本松市にある人食い鬼婆は怖かったです。そういえば、福島県と言えば、会津若松城で有名ですよね。
さて、読者の皆様が一番怖かったのは何でしょうか。感想お待ちしてます。他県の怖い話や都市伝説の記事もありますので、是非そちらも愉しんでくださいね。
更新は随時しますので、お見逃しなく!
それでは最後までご覧くださりありがとうございました。
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