嫌いな上司を好きになる可能性は高い?
毎朝早く起きて、仕事の身支度を済ませて急いで満員電車に乗る。「なんとか間に合った~」と一息ついたのも束の間、職場にいるのは苦手なあの上司…。挨拶するのも本当はイヤ、目を合わすのも極力避けたい。ぶっちゃけてしまえば、同じ空間にいることさえ嫌気がさす…。
上司に対して苦手意識を持ってしまった理由は皆さん、それぞれでしょう。
しかし、安心して下さい。朗報です。
嫌いな上司を好きになる可能性は高いです。
100%あり得ない、そもそも「好き」になりたくない、と思われるでしょうが、可能性は「0」とは言えません。それには、ちゃんと理由があります。
「好き」とはいかずとも克服する「可能性」がありますので参考までにどうぞ。
【本記事の内容】
- 隠された嫌いの心理とは?
- 苦手意識の克服方法
- 好きになる理由とは?
嫌いな上司を好きになる可能性は高い?
嫌いな上司を好きになる可能性は高いです。
「だから!300%ない!」と断言する前に少しだけお時間下さい(笑)では、まず可能性の話をする前にそもそも何故「嫌い」になってしまったのかをお話しします。
隠された嫌いの心理とは?
人が人を嫌いと思う瞬間、一概には言えませんが、投影という現象が起こっていると言われています。具体的に言うと、人は成長過程で自分にとって不必要だと思った自分をシャドーという心の中に切り離して捨てます。
例えば、家族に「あなたは偉そうなことを言って、なんて子なの?」と叱られたとします。すると、子どもは言われたことを自分の中で否定して、シャドーに捨てていきます。捨てられた部分がどんどんシャドーにたまっていく。実際は、捨てたと思っていても、自分の心の奥に抑圧して眠らせているのです。それが、突然爆発する時があります。
抑圧してきた部分「シャドー」を、「投影」するかのような他人が現れたときです。そうすると、その人を嫌いになるというわけです。
当然ですが、自分が否定してきた部分を持つような他人を「好き」にはなれないですよね。
そして、面白いことに一度「嫌い」と思うとその人の全部が嫌いになってしまうという負のスパイラルが起きます。服装、性格、仕草など、何から何までもう嫌いになります。同時に、自分が否定したきた部分を投影する上司は、本人にとって脅威でしかないように感じます。そういうとき人は責めたい気分になります。その時、人は投影された他人の行動を見て、「嫌な部分を持っている=嫌い」と思い込むのです。
苦手意識の克服方法
上記の説明から察しの良い方は理解したかと思います。
受け止めれば良いのです。「イライラしてもしょうがない、だって嫌いなんだもん。」、まあ、一種の諦めです。
『それが出来ないから困ってるんだー!』というところですよね。
人間関係に悩んだ時に、頼れる先輩や同僚に悩みを相談したら「まあ、しょうがないよ」「仕事として割り切って…」と、十中八九似たようなアドバイスされるかと思います。周りの人間を変えるより、自分を変えた方が早いですもんね。認めたくないけど、嫌いな相手は投影した自分なんですから…。
素直にアドバイスを聞いて、「そうか、自分が変わればいい。割り切ればいい」なんて思考にシフトチェンジできれば良いのです。正直難しいですけどね。
そんな労力使わずとも自然と苦手意識を克服できる方法があったら…。まあ、結論から言うとないですけど…、『方法』はないってことです。
「効果・原理」はあります。
「やっと、本題!待ってたわ!」
好きになる理由とは?
話を戻しまして、嫌いが好きになる可能性があります。それは、あなたの可能性でもあり、上司の可能性でもあります。とりあえず、「法則・効果・原理」を以下で並べますので、内容を確認していきましょう。
- 吊り橋効果
- 認知不協和音
- カリギュラ効果
吊り橋効果
心理学の実験で高い吊り橋の脅威から「不安」、「恐怖」を感じている場面で出会った人に対して恋愛感情や仲間意識を抱きやすくなるという効果のことです。外的要因からくる感情の「ドキドキ」が仲間意識・恋愛感情の「ドキドキ」に錯覚してしまうという仕組みです。
心理学者のダットンとアロンによる実験に由来します。大きく揺れる吊り橋と平常心で渡れる吊り橋の上で、女性にアンケートを取る実験をしました。すると、前者の方が効果が高まったと分かりました。
「仕事」に当てはめると、同じ目標に向かってお互いに切磋琢磨し合う状況にある場合、若しくは、プレゼン発表を2人で任されたときなど、「大丈夫かな、達成するかな」というドキドキが、目標を達成すると「やったー!嬉しい!」というドキドキと錯覚し「好き」に近づくというわけです。
認知不協和
人間は誰しも承認欲求があります。他人から認めてもらいたいという不快感を解消するために、自分の行動や態度を変えようとすることです。簡単に言うと、錯覚です。承認欲求が「好き」の感情だと勘違いすることです。
上司と部下で例えると、
①どうして苦手な上司のために仕事しないといけないの?→②上司に認めて欲しい、仲良くなりたいから?→③どうしてそう思うの?→「上司のことが好きだから」
同じように、
嫌いな上司のために検索してる私って、もしかして…。
「好き」だから?
という流れで承認欲求の錯覚が恋愛感情へと生じます。矛盾を解消しようとする心理が働き「好き」へ揺れます。「嫌い」が「好き」へと錯覚し、そして更に、カリギュラ効果が働きます。
カリギュラ効果
簡単に言うとダメと言われるとしたくなる心理現象のことです。
上司と部下という壁、職場という環境、相手は既婚者だということが、
誤った「好き」へ傾き「浮気・不倫」になります。
気を付けてくださいね(笑)
嫌いな上司を好きになる可能性は「0」じゃない
以上を踏まえると、吊り橋効果のドキドキの錯覚、認知不協和という錯覚、カリギュラ効果という制約が「嫌い」が「好き」になる可能性があるということです。
そう考えると「好き・嫌い」は紙一重で怖いですね。
なので、嫌いな上司と思わず、
『苦手な上司』と思うことが大事です。
そうすると、感覚的に「嫌い」よりちょっと心に余裕が生まれませんか?
それでは以上でまとめとなります。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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