自分の伝え方がうまくできなくて、相手に誤解をさせてしまった…。相手を納得させる良い言い回しはないかな?参考になるような具体例とかもあれば、嬉しいのだけど…。
こうのような悩みに答えます。
本記事で分かること
- シャルパンティエ効果とは?
- うまい言い回しで伝える方法
Zenon’s Libraryでは、ビジネス・恋愛・人間関係に役立つような心理学を発信しています。
今回は、「シャルパンティエ効果」を紹介します。
それでは、早速みていきましょう。
シャルパンティエ効果とは?
シャルパンティエ効果(Charpentier effect)とは、同じ質量の物体を比べたときに、大きく見える物を軽く感じ、小さく見える物が重いだろうと錯覚してしまう現象のこと。
1891年、「大きさ、重さの錯覚(size-weight illusion)」についての実験を行ったフランス人医師、Augusutin Charpentier(オーグスティン・シャルパンティエ)氏の名前が由来です。
次の画像をご覧ください。
同じサイズと重さの色が違うダンボールがあります。白の場合は視覚的に軽いと感じ、黒に近づくほど重いと人は錯覚します。
引越し業者が「白い」ダンボールを使う理由は、少しでも作業スタッフが視覚的に「軽い」と感じるように配慮しているためです。
このようにシャルパンティエ効果は、視覚的に錯覚を引き起こします。
次の言葉に集中してみましょう。
「ただいま全品30パーセントオフとなっておりまーす!さらにレジにて20パーセント値引きさせていただきまーす!」
この言葉を聞くと、「50パーセントオフ(半額)になるなんて、すごいお得だ!」っと感じますよね。
冷静に考えて計算すると、
- 30%オフ=60%の価格で買える
- 60%の価格×20%値引き=12%オフ
- 30%オフ+12%オフ=(笑)
つまり実際は、42パーセントオフだったりします。
数字の錯覚が起こります。さらに、割引フレーズを2段階に分けています。
- 「30パーセントオフとなっておりまーす!」
- 「レジにて20パーセント値引きさせていただきまーす!」
このようにすることで、お得感が増してしまうという錯覚です。シャルパンティエ効果は、視覚的だけでなく、聴覚的にも錯覚が起こります。
それでは、次のAとBの表現方法ではどちらがお得でしょうか。
- A:1本でビタミンCが2000mg配合!
- B:1本でレモン100個分のビタミンC配合!
「ビタミンCが2000mg」より、「レモン100個分のビタミンC」の表現の方が、同じ1本の商品でも、なんとなくイメージとして伝わり易いですよね。
以上から分かるように、シャルパンティエ効果は、一般的に、人がイメージしやすいものの中で起こりやすいと言えます。
- 大きさと重さ
- 材料と重さ
- 色と重さ
大きく分けてこの3つのイメージの中でシャンパルティ効果は起こります。シャルパンティエ効果は、別名「シャルパンティエ‐コゼレフの錯覚(Charpentier-Koseleff illusion)」とも呼ばれています。
うまい言い回しで伝える方法
うまい言い回しで伝える方法は、シャルパンティエ効果を利用したイメージしやすい言葉選びが大切です。
例:「なめらかな」という言葉を相手にうまく伝えたいなら、「まるでシルクのような触り心地」と人がイメージしやすい「物事」に直結するように例えると良いでしょう。
以下で具体的なシャルパンティエ効果を使った具体例をトレーニング・恋愛の告白や返答で表現してみます。
1.シャルパンティエ効果をトレーニング指導で使う
「良いですねー!上腕二頭筋にしっかり刺激が入っています!屈曲の時にしっかり息を吐くこと、伸展のときにゆっくり下げることが筋肥大に重要です!」
これだと初心者にとって、何が良いのかさっぱりわかりません。
ですが、
「最高です!力こぶにしっかり効いてます!腕を曲げるときにしっかり息を吐くこと、腕を伸ばすときにゆっくり下げることが筋肉を大きくする上で大切です!」
このような言葉の言い回しで伝えられた方が、会員さんはイメージしやすいです。
※どちらにせよ、少し暑苦しいですが、こちらの方が確実に伝わります。
2.シャルパンティエ効果を恋愛で使う
「今日は月が綺麗ですね」と口説くより、素直に「あなたが好きです。」と伝えた方が分かり易いです。
意味を分かる人には、ロマンチックに聞こえます。しかし、意味を知らない人が「今日は月が綺麗ですね」と伝えられたとき、
「は?突然どうしたの?呼吸の話?」と思われます。
他にも考えてみました。
「私/俺のことどれくらい好き?」と言う場面が誰しもあるのではないでしょうか。
こういう時どう返答したら正解なのかよくわかりませんが、シャルパンティエ効果を使うのであれば、以下のようになります。
- 東京ドーム50個分
- 足の先から頭の先まで
- スクワット連続300回ぐらい
あくまで持論です。色々と工夫すれば、あなただけのシャルパンティエ効果が発揮できるかもしれません。…頑張ってください。
まとめ
うまい言い回しで伝えるシャルパンティエ効果|心理学
- シャルパンティエ効果とは?
「同じ質量の物体を比べたときに、大きく見える物を軽く感じ、小さく見える物が重いだろうと錯覚してしまう現象のこと。」
- 大きさと重さ
- 材料と重さ
- 色と重さ
大きく分けてこの3つのイメージの中でシャルパンティエ効果は起こる。
- うまい言い回しで伝える方法
「シャルパンティエ効果を使った、相手がイメージしやすい言葉選びが大切。」
例:「なめらかな」という言葉を相手にうまく伝えたいなら、「まるでシルクのような触り心地」と人がイメージしやすい「物事」に直結するように例えると良い。
以上でまとめとなります。
お時間割いて最後までご覧くださりありがとうございました。
少しでも参考になれれば幸いです。
それでわ!
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