怖いが好きになる仕組みとは?ホラーが脳に良いのは本当⁉

PSYCHOLOGY
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怖いが好きになる仕組みとは?ホラーが脳に良いのは本当⁉

絶叫マシーン、ホラーゲーム、恐怖映画。人は何故そこまでして「恐怖」を欲しがるのでしょうか。その答えはいたってシンプルです。あなたも無意識に「ソレ」に支配されているはず。

【本記事の内容】

  1. 怖いが好きになる仕組み
  2. 恋愛応用
  3. ホラーが脳に良い理由
  4. 恐怖を倍増させる方法
  5. まとめ
「ソレ」に気づけば、驚くはずです。

それでは、以下参考にどうぞ。

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怖いが好きになる仕組みとは?ホラーが脳に良いのは本当⁉

ホラーが好き、怖いけど好き、あなたの周りにそういう方がいませんか。その理由は、脳の仕組みに隠されています。「ソレ」は、大きくまとめて2つあります。

※恋愛応用編は記事途中にあります。

怖いが好きになる意識の仕組み:

早速ですが、「怖い」という言葉を聞いて連想できるワードはなんでしょうか?苦痛・脅威・不快、いずれもあまり良いイメージではないですよね。

それなのに何故「怖い」をわざわざ求めるのでしょうか。怖いを超えて好きになるって一体どういう仕組みなんでしょうか。

結論から先に言うと、

「怖い」は脳にとって快感だからです。

 

…はい?

イヤ、真面目に答えてます(笑)

これから、説明するので聞いて下さい。

人間は脳で「不快」を感じていると同時に「」を感じているようです。

例えば、

ワンちゃんに噛まれたら痛みが神経を走ります。

しかし、噛まれたままだと大変なので、感覚器官から痛みの信号が脳に伝わる経路を遮断して「痛くない」と思わせます。

例えば、

格闘家は試合をしている時、相手の攻撃を受ける場面が多々ありますが、まるで効いていないかのように試合を続けます。これ以上の「攻撃」を受けないように反撃に転じようとします。

そのため一旦、「痛み」を遮断するのです。

例えば、

買い物で例えるなら、買うという行為は、「お金」を失いますが、同時に「欲しい物」を手に入れて満足感を得ます。

 

ここからが、本題です。

オバケ屋敷や絶叫マシーンでは、絶叫します。或いは、笑います。

そうすることで酸素を脳に多く届け、脳を「楽しい」と錯覚させます。ホラー映画を観ている時は絶叫して過ごし、観終わった後は、解放されて笑顔になります。

「怖い」を「好き・楽しい」と脳で変換しているということになります。これは、人間の生存本能に近いものに当たります。

上記が、怖いが好きになる仕組みとなります。

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そして実は、

日常生活で皆さんが、無意識に変換していることも結構あります。

例えば、

コーヒーやお酒が嫌いだったのに、好きになっていたなんてことありませんか。或いは、美味しくないのに買って飲んでいるとか…。

生物学的には「苦み」は毒のようですが、何故でしょう。

それは、

皆さん『それ』を知っているからです。

コーヒーにはカフェインが入っていて、やる気が出るということを、お酒にはアルコールが入っていて、嫌な日常を一瞬でも忘れることが出来るということを無意識に理解しているからです。

無意識にある生命の維持が、あなたの意識をコントロールし、

飲むことが必要」と判断させます。

生活の日常で同じことを繰り返し頭に学習させ、「不快をへ変換」しているのです。

だから、「美味しい」と思うのです。

 

心理学で恋愛を使う方法:

心理学においてこれは「吊り橋効果」と呼ばれることがあります。

吊り橋効果とは、「不安」「恐怖」から解放された時、一緒に共感している相手に恋愛感情を抱きやすくなる現象のことです。

怖い「ドキドキ」が恋愛の「ドキドキ」に変わるという仕組みです。

具体例:

  1. 遊園地の絶叫マシーンやオバケ屋敷を意中の相手と体験。
  2. お酒を飲むと「ドキドキ」と脈があがりますよね。
  3. SNSの時間差と、文章の短かさ、長さ。

※いくらでも応用できます。【悪用禁止】

ここだけの話。

嫌い」が「好き」になる可能性は非常にあります。

 

怖いが好きになる脳の仕組み

脳には海馬(記憶を司る)のすぐ隣に、扁桃体というものがあります。海馬のやや内前方に左右対称に位置してするアーモンド型の小さい部分です。

哺乳類が持つ、この部分の原始的な役目は、単に「恐怖」を司るためのものでした。危険を察知して逃げる、威嚇する、などの役割です。

恐怖とは、すなわち生命維持のために必要な手段だったのです。

しかし、ヒトは進化の過程で「怖い」という恐怖を制御する必要が出てきました。肉食動物を狩るには、恐怖を克服しなければなりません。身を守るためには、攻撃に転じなければいけません。

狩りを成功すれば、気持ちは「達成感」で満ち溢れ、敵から身を守りきれば「解放感」で満たされます。

元々、扁桃体は「恐怖」を司る部位だったはずが、それ以外の「楽しい」「嬉しい」「幸せ」などを検出する役割も担うことになったようです。

現代では、

日常生活に当てはめるとでは、

1日を通して削った労働時間の終わりが、試験勉強や会議のプレゼンに使った労力が、結果、成功すれば「達成感」や「解放感」につながります。

つまるところ、

私たち人間は、潜在意識によって生活を制御されていることになります。

潜在意識って怖いですよね(笑)

怖いのに笑ってる…。

 

いきなりですが、

あなたは、「流行」という言葉を聞いてどう思いますか。

実は、これにも潜在意識が関係しています。

ホラーが脳に良い理由

「不快」と「快」を司っているのは扁桃体と呼ばれるところです。

ホラー映画を観ることは、恐怖の疑似体験をするということです。

  • 幕を閉じれば安堵で満ち溢れます。
  • 怖いものを見ることは、ストレス発散に良いです。

「怖い」のドキドキが、「良かった」のドキドキに変換されて安堵するわけです。

元々、扁桃体は「恐怖」を司るのが、根本的な脳の役割です。

「恐怖」は一番、扁桃体をくすぐります。

嬉しい、楽しい、良かった、

その気持ちは「怖い」とから生み出されます。

ホラー好きは、きっと脳が求めているのかもしれないですね
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恐怖を倍増させる方法

「ホラー映画、小説に慣れてしまって物足りない…」ホラー好きには、ある程度いらっしゃるとおもいます。以下で恐怖を倍増させる方法を説明します。

  1. 人間は「不快」と「快」を同時に感じている
  2. 扁桃体という脳の同じ部位で感じている

この2点をまず踏まえます。

冒頭で説明した「怖いが好きになる仕組み」の具体例を覚えていますでしょうか?

そうです。

  1. 「ゼロからプラス」
  2. 「マイナスからゼロ」

いずれかの条件を満たした時に、楽しみや好みが倍増します。

「ゼロからプラス」

平常心をゼロとしたとき、可愛い猫ちゃんを見てカワイイと思うことをプラスと仮定します。

「マイナスからゼロ」

見るからに不味そうな料理をマイナスと仮定したとき、実際食べると美味しいと思うことをゼロと仮定します。

それでは、本題に入ります。

例えば、

天気は生憎の荒れ模様、電気は点かず、部屋に一人ぼっち。怪談100物語を聞くと霊が集まると知りながら、99作目を読み終えた。

そして、最後の100本目を読み始める。

上記のように、

マイナスの状況を意図的に作り出すと、怖さを倍増させることができます。100本目を読み終えた後の安堵感(ゼロ)は最高でしょう。

映画館で観る映画が最高な理由は、これと同じかもしれませんね。

照明を落として画面に集中させ、観客の悲鳴や叫び声がホラー映画を盛り上げます。終わればライトが点灯して、最高の開放感が味わえて「楽しい」気持ちになる

ということです。

まとめ

怖いが好きになる仕組みとは?ホラーが脳に良いのは本当⁉

怖いが好きになる仕組み

  1. 人間は「不快」と「快」を同時に感じているため。
  2. 扁桃体という脳の同じ部位で感じているため。

恋愛応用

心理学の「吊り橋効果」で応用する。

ホラーが脳に良い理由

扁桃体は、元々は根本的に「恐怖」を司ってるため、ストレス発散に働きかけやすい。

恐怖を倍増させる方法

  1. 「ゼロからプラス」
  2. 「マイナスからゼロ」

マイナスからゼロが倍増しやすい。

ソレ』の正体は、「潜在意識・扁桃体」でした。

以上でまとめとなります。参考になれれば、嬉しいです。

それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。

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