認知不協和は簡単に言えば言い訳【社会心理学レオンの仮説と例】

PSYCHOLOGY
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認知不協和は簡単に言えば言い訳【社会心理学レオンの仮説と例】

今回ゼノンの継承者では、米国で生まれた社会心理学の父レオン・フェステンガーの認知不協和が簡単に言えば言い訳ということを説明します。また、彼が認知不協和を提唱するために出した仮説と費やした労力と面白すぎる実例を紹介します。

ゼノン
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社会心理学の父レオン・フェステンガー氏が認知不協和を提唱するために費やした彼の「本気」を見てみましょう。

 

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認知不協和は簡単に言えば言い訳【社会心理学レオンの仮説と例】

認知不協和とは、人が認知する快感とそれとは別の認知する不快感を抱いた時、それによって生まれた2つの感情の矛盾(不協和)を解消(協和)しようとする行為を指します。そのため、人は矛盾する2つの快感を過少評価したり態度や行動を変化させます。

それでは、次に社会心理学者のレオン氏の仮説と実例を知り、不協和が簡単に言えば「言い訳」だという意味を深めていきましょう。

社会心理学者レオンの仮説
  1. 不協和の存在は、その不協和を提言させるか除去するために、なんらかの圧力を起こす。
  2. 不協和を低減させる圧力の強弱は不協和の大きさの関数である。

つまり、人は2つの感情から生まれた認知できる矛盾(不協和)を、1つの感情を変化させたり低減させて取り除こうとします。また、認知不協和の大きさによって不協和を解消しようと圧力も応じて変化するということです。

ゼノン
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それでは、次に社会心理学者レオン氏のよく挙げられる例と面白すぎる実例を見ていきましょう。

いよいよ認知不協和とは簡単に言えば「言い訳」だということが理解できてきます。

認知不協和でよく用いられる社会心理学者レオンの喫煙の例

喫煙者Aが喫煙の肺がんリスクを知るとき抱く認知(感情)

  • 認知1:私はタバコを吸う
  • 認知2:タバコを吸うと肺がんリスクが上がる

喫煙者Aは認知1と認知2を同時に抱くため、認知不協和が生じます。そのため不協和を解消しようと次のような行動をとります。

  • 認知3:私は、禁煙する(認知の変化)
  • 認知2:タバコを吸うと肺がんリスクが上がる

こうして感情で抱いた認知の不協和を解消します。しかしながら、ニコチンは依存させる傾向が強いため禁煙行為は苦痛を伴います。すると喫煙者Aは次のような理由を付け足して解消しようとします。

  • 認知1:私はタバコを吸う
  • 認知2:タバコは肺がんのリスクがある
  • 認知4:喫煙しても長寿する
  • 認知5:肺がんより交通事故のリスクの方が高い

このように認知4と認知5を付け足し、喫煙者Aは見事に認知2を解消します。

タバコも吸えて、タバコを吸うのを我慢するストレスからも解放されて、おまけにリスクの恐怖を低減させることができました。

※米国のタバコ会社によると、ストレスが要因で肺がんを引き起こし、タバコと肺がんの因果関係はないとしています。
しかしながら、この主張は認知2を変化させ認知不協和を解消させるものと言われています。

以上がよく不協和の説明で用いられる喫煙の例であり、簡単に言うと「言い訳」と言われてしまう理由です。

それでは、次に心理学者レオン氏の実験と面白すぎる実例を挙げます。

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社会心理学者レオンの実験

心理学者レオン・フェステンガー氏は、タバコの例は比較実験としては難しいとしました。そのため、次のような実験をしました。

単純作業を学生Aに行わせて報酬を支払い、同じ作業を学生Bにさせてその作業の素晴らしさを伝え実験をしました。実験終了後、学生Bは単純作業はつまらない作業という認知と楽しいという認知の不協和から、割にあわない報酬に対して「素晴らしく面白かった」と認知して不協和を解消しようと心理が働きました。一方の学生Aは同様の心理が働かない傾向を示しました。

社会心理学レオン氏は、この実験結果から報酬の多少で楽しさを伝える度合いが違うことを確かめました。また、不協和の解消心理が強く働くとしました。

それでは、次に心理学者レオン氏が認知不協和を提唱するために全力を注いだ面白すぎる実例を紹介します。

社会心理学者レオンの面白すぎる本気の実例
米国1953年冬の頃、レイクシティ地方に住むある夫人らは、突然宇宙からのメッセージを受け取るようになりました。それから程なくして、現在のキリストだと名乗る「サナンダ」と交信をしました。サナンダは、夫人らに「1954年12月20日に地球は大洪水に襲われるがUFOが飛来して君たちを救出する」と衝撃的なお告げをします。そこで夫人らはアームストロング博士(仮名)夫婦を中心とする少数の信者と共に、来るべく日のために準備をすることを新聞社に投稿して周知を求めました。そして、遂にその日が訪れます。お告げは見事に外れましたが、却って信者達の布教活動が活発化し、信者は減るどころか増えました。彼らは外れたことを認めたくないが故に、不協和を解消するべく熱心に勧誘活動を行ったのです。そうして信者同士でお告げは外れていなかったと解釈し合って更には正当化します。信者の中にはお告げを信じて仕事を辞めた人もいるでしょう。仕事を辞めてまでお告げを信じたため「後には引けない」という不協和(感情)を抱きます。その不協和の解消が余計に信仰に拍車をかけたのです。このように、教団が秘密主義に走る理由は「世間から冷笑を浴びせられるのを心得ている」からです。

上記が不協和の提唱を確信づける実際の実例ですが、何が面白いかということです。

ゼノン
ゼノン

社会心理学者レオン氏は学生スパイを送り込んだのです。

運命の日を迎えるまでの教団の様子、外れた後の行動や言動を実に具体的且つ詳細に記述されています。心理学科の学生らに専門的なトレーニングをさせて、バレないように振舞い、隠し撮りをしたり、トイレでメモをとらせたりしたのです。通常であれば教団の意志決定に呑まれそうになりますが、長期間に渡る忍耐力を学生らに付けさせたのです。
ゼノン
ゼノン

認知不協和を確固たる理論にするためにそこまでしたんです。「普通そこまでする?」と感動を覚えるほど面白い話でした。学生が教団の意志に呑まれないよに忍耐力を養う力もかなり凄いですよね。

以上で分かるように、

「認知不協和」は、社会心理学者レオン氏心理学科の学生らの賜物なんです。

因みに、彼の著書「予言がはずれたとき人はどうなるのか」で詳しい内容が書かれています。興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

認知不協和は簡単に言えば言い訳ですが、そう表現できるのは、社会心理学者レオン氏の仮説と時間と労力を費やした例の基にあるのです。

まとめ

認知不協和は簡単に言えば言い訳【社会心理学レオンの仮説と例】

認知不協和」は簡単に言えば言い訳ですが、そう表現できるのは、社会心理学者レオン氏と心理学科の学生らの賜物ある。

以上がまとめです。

世に認知不協和の理論が広く認知されているのは、社会心理学者の父レオン・フェステンガー氏の追及の精神の基、成り立ったものなんですね。

ゼノン
ゼノン

勉強になりました。

それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。参考になれれば嬉しいです。

 

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