「ええっと」「ボーっと」で起きること

潜在能力
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「ええっと」「ボーっと」で起きること

会話の中でよく登場する「ええと」は、言葉が途切れないようにするときに発する言葉です。このとき私たちの脳では、無意識的に次の言葉を引き出そうとフル回転しています。この言葉に詰まった状態が脳を活性化させることについて、「ボーっと」で起きることと合わせて紹介します。

【本記事の内容】

  1. 「ええっと」で起きること
  2. 「ボーっと」で起きること
  3. 「ぐっすり」で起きること
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「ええっと」で起きること

オハイオ州立大学の研究によると、「ええっと」としている瞬間、人の脳は言葉をつなげようとフル回転していたそうです。被験者の脳を調べたところ、語彙の検索や言語作業がされる連合野という部位と、視覚的な情報を処理する視覚野の活動が活発化していることが示されていました。それも無意識的に、次の言葉を検索するとともに、視覚の情報を同時に処理するという極めて活発な状態でした。

加えて、完璧に言葉の詰まりのない流暢なスピーチよりも、「ええっと」や「えー」などの一時停止するような言葉が入るスピーチを聞かされた脳の血流は、流れが良くなることが報告されていました。この研究は、「ええっと」となる状況を”意図的に”作り出したときに起こる脳の高度な機能の活性化でした。従って、実生活でも適度に「ええっと」と使うことは、脳を活性化させる可能性があるようですね。

ユダヤのバブルータ勉強法

バブルータ(chavruta)とは、互いに学んだことを教えることで自分の記憶に落とし込む記憶術です。約3,500年間の長い歴史を持つ、質問と討論を繰り返して戒律を深く学んで信仰を形成していったユダヤ人によって作られたもの。24時間後の記憶保持率を調査すると、授業をただ単に受けるような学習では、記憶の定着率はたったの5%でした。一方で、誰かに教えるような、「ええっと」となるような学習では、90%の記憶定着率となりました。

自分に質問して答えるような独り言でも効果があるみたいです。

「ボーっと」で起きること

練習はスキル上達に必須であるため、人々は多くの時間を練習に費やしますが、一方で古くから「一晩寝るとできるようになる」という現象も知られています。これに似た現象が、目覚めているときにも実はよく起きているようです。例えば、難問を解けないとき、ちょっとした休憩をはさんでいる間、問題が解けた、というような感覚です。アメリカの国立衛生研究所の研究論文によれば、起きている間の短い「秒」単位の休憩は、一晩の休憩よりも効果的とのこと。今回行われた「41234」というタイピングの実験では、この「41234」の入力が、休憩中に練習の20倍という高い速度で脳内でリピートされていたことが判明しました。しかも上達が良い人ほどリピート数が多かったようです。

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休憩による上達効果は、経験的な一晩でなく「秒」単位で起こると示されています。脳の感覚運動領域、記憶にかかわる海馬、嗅内皮質の3ヶ所で超高速再生がされているようです。これら3ヶ所の脳領域が情報を交換しあい、練習内容を圧縮したり、総合したりしてスキル習得効果を生じさせていると判明しています。もし、新しい学習スキルを飛躍的に上達させたいのであれば、練習中に頻繁にボーっと休憩してみると良いかもしれませんね。

「ぐっすり」で起きること

脳は、体重のおよそ2%ほどの大きさしかありませんが、基礎代謝の18%を占める消費エネルギーを使っています。加えて、その18%の消費エネルギーのうち、およそ80%がデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる脳回路に使われているとのこと。DMNとは、内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部、下頭頂小葉から構成されている脳のネットワーク。脳の消費エネルギーの60~80%を占め、”脳疲労”の原因と言われています。例えれば、「車のアイドリング」みたいなもの。

「ぐっすり」眠りに入ることで、DMNで蓄積された脳疲労を解消することができるようです。眠りには、ノンレム睡眠とレム睡眠がありますが、厳密に言えば、ノンレムは4段階あり、人の眠りはノンレム睡眠から入ります。最初の段階のときの脳と体は、「ぐっすり」モード。デルタパワーと言って脳波もゆっくりで、脳も体も休んでいる状態です。加えて、成長ホルモンが一番分泌される段階。このとき、脳に蓄積された脳疲労を掃除していると言われています。もう一つの眠りであるレム睡眠は、起きている間に受けた莫大な情報の整理と記憶の定着をしています。どうしても暗記できないとき、解けない問題があるとき、疲れたそんな日は、さっさとベットに入って”睡眠”に丸投げしましょう。

マイクロ・ナップ

マイクロ・ナップとは、数十秒単位から1分ほど目を閉じる「うたた寝」のことです。脳にとって視覚情報は大きな負担。起きている間の情報は視覚からが殆どで、およそ80%を占めると言われています。1分間まぶたを閉じて、視覚をシャットアウトするだけでも、脳を休める効果があります。まとめて眠りが摂れないときは、まぶたを閉じて、ボーっとしましょう。

夜の睡眠時間が少なかった、フランスの革命家であり政治家のナポレオン・ボナパルトも、馬に乗りながら活用していたという仮説がありますよね。

まとめ

「ええっと」で脳が活発化していることが分かったので、進んで会話でアウトプットしてみるといいですね。ユダヤのバブルータ勉強法は、アウトプットとインプットを同時にできるので、脳を活性化させるのに優れた方法と言えるでしょう。言葉に詰まったら「ええっと」を、解けない問題が合ったら「ボーっと」秒単位の休憩を、脳が疲れたら「ぐっすり」を採用して、脳を上手にコントロールしていきましょう。

それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。

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