岩手県の由来や妖怪とは?怖い話もご紹介!
岩手県は怖い話もありますが、どちらかと言えば神様や妖怪で有名です。妖怪伝説などの話が詰まった「遠野物語」には、全119話も集められています。遠野市に伝わる昔話で、学者の柳田国男さんがまとめものです。河童や山姥、雪女や天狗、座敷わらしなどの有名な妖怪が登場します。岩手県の話を調べたところ、どうやら「岩手県」の県名自体に妖怪伝説にまつわる由来があることが分かりました。勿論、岩手にある怖い話も忘れていませんので安心してくださいね。心霊スポット「雄鹿戸トンネル」や「松尾鉱山」、埋蔵金が眠る「金鶏山」の怖い話、岩手の由来や妖怪、怖い話を以下でご紹介していきます。それでは早速みていきましょう!
心霊スポットや怖い話があれば更新していきます!
岩手県の由来や妖怪とは?
岩手県の由来は羅刹という鬼の妖怪が関わっています。伝説によれば、羅刹は旅人や村人をおそって金品を盗んだり、時には人の命も奪っていたとされる恐ろしい妖怪だったようです。当時、これに困り果てた人々は、岩手県「三ツ石神社」の神様に羅刹退治のお願いをしました。これを聞き入れた三ツ石神社の神様は、言葉巧みにおびきよせ、大きな岩に鎖で羅刹を縛りつけました。いくら恐ろしい力を持つ鬼の羅刹とは言え、自分では三ツ石の神様に勝てないと悟り、「二度と悪いことはしない」と約束をしました。その約束として鬼は巨大な岩に手形を残し、一目散にどこかへ逃げていきました。こうして人々は鬼のいない平和な暮らしを取り戻し、「羅刹が岩に手形を残した」伝説が、「岩手」県名の由来となったわけです。
森岡市の三ツ石神社
鬼の羅刹が岩に手形を残した証拠として、盛岡市にある三ツ石神社でまつられている巨石に、大人の2倍はありそうな手形が今でもあるようです。巨石には苔が生えているのですが、どうやら押し付けられた鬼の手形の部分だけには苔がないとのこと。何百年も前に起きた生きた伝説の証と言えるでしょう。三ツ石神社の神様の力なのか、はたまた鬼の力のものなのか、岩手県に旅行で訪れる際は是非ともお目にかかりたいですね。
さて、旅行と言えば旅の宿、宿に住む子供の妖怪と言えば「座敷わらし」を連想するのではないでしょうか。座敷わらしはいたずら好きで、目撃できれば運気が上がり、座敷わらしが家に住み着けば家の守り神になると言われる妖怪です。一方で、座敷わらしに意地悪をしてはいけない、家から追い出そうとすれば不幸を招くという怖い話もあります。一説によれば座敷わらしは宿から姿を消すとき、火事を起こすとも言われているようです。そんな不思議な子どもの妖怪「座敷わらし」の発祥の地は、岩手県二戸市の金田一温泉にある緑風荘という宿。300年の歴史を誇る南部曲がり屋と呼ばれる建築構造で、一番奥の部屋で座敷わらしが現れると有名な宿でした。この旅館で目撃した宿泊客の話によると、座敷わらしは「おかっぱ頭で白い着物を着た6歳ぐらいの男の子」で、「丑三つ時にトントントンと走る足音や、ザワザワという音が聞こえたかと思えば急に金縛りにあった」、「布団に入っていると、ふすまからひょっこりと顔をだして頭の上をぴょんっと横切って床の間に消えていった」とのことです。平成2年に起きた火事の際は「早く逃げて!」という子どもの声を耳にした話もあります。おかげで当時のスタッフや宿泊客は全員助かりました。この火災の際に、燃える炎の中から墓地の方向へ飛んでいく光の玉や座敷わらしをまつる亀麿神社に逃げる男の子を見たという目撃談もありました。現在、座敷わらしは新しい別宿に現れるそうです。
妖怪伝説の話の中でも有名な座敷わらしや鬼の羅刹を調べましたが、これ以外にも山に住むとされる天狗や山姥など数多くの妖怪伝説が岩手県にはあります。既に妖怪伝説でお腹いっぱいになった方もいるかと思いますがここからが本番です。心霊好きの方がおまちかね、岩手県にある心霊スポットや怖い話を続けてご紹介していきたいと思います。
岩手県の怖い話とは?
岩手県八幡平市には、日本三大廃墟で有名な松尾鉱山と呼ばれる心霊スポットがあります。東洋一の硫黄鉱山と知られていた当時は、松尾鉱山は働く人で栄え、巨大なアパートの中では1万数千人もの鉱山労働者やその家族が住んでいました。硫黄の需要が少なくなった昭和47年までは、最先端の文化やファッションで賑わう鉱山だったようです。しかし会社倒産後、鉱山で暮らしていた人達はいっせいに引越し、残ったのは朽ち果てたアパートだけになりました。当時、この混乱に紛れて表向きは「神隠し」と呼ばれた行方不明事件が相次いだと言われています。他にも、いくつも分かれた道の先にある巨大な深い穴には、処理しきれなかった遺体が山積みに放置されていたと言われています。そのせいか「血まみれの親子の霊を見た」、「学校跡地に子どもの幽霊が遊んでいた」という怖い話があるみたいです。今は人気もなく、当時の賑わいが想像できないほどの気味の悪い静けさを持つ松尾鉱山。人の話し声が聞こえたり、赤い人影を目撃した場合は逃げたほうがいいかもしれませんね。
松尾鉱山の廃墟
ところで松尾鉱山は怖い話が残る心霊スポットとしてだけでなく、UFOが目撃されるエリアとしても有名です。UFOといえば宇宙人ですが、縄文土器に「遮光器土偶」と呼ばれる「太古の昔、地球に宇宙人が降り立ち、人類に知恵を与え、共に人類と暮らしていた」とされる太古宇宙飛行士説や遮光器土偶宇宙人説のある土偶があります。
遮光器土偶
遮光器土偶宇宙人説は昭和37年に科学誌で発表されています。以下が内容の一部です。
遮光器土偶は、地球を訪問した異星人がモデルだ。頭のヘルメットのようなものはアンテナで、口元には呼吸フィルターのようなものがついている。横筋が入った大きな目は、強い紫外線から目を守るための眼鏡だろう。体にまとっているのは宇宙服だ。
旧ソ連化学評論家アレクサンドル・カザンツェフ
UFO研究家によれば、彼らは突然高い文明を持って現れ、神話や伝説を残さず突然消えたとされています。都市伝説系で言えばエジプト文明の頃、ピラミッドにUFOが降り立ったとありますが、エジプトだけでなく、実は日本にも現れたと言われています。奥の細道で有名な松尾芭蕉は次のように語りました。
三代の栄耀一睡のうちにして、大門の跡は一里こなたに有り。秀衡が跡は田野に成りて、金鶏山のみ形をのこす。
松尾芭蕉「奥の細道」
金鶏山とは、岩手県の世界遺産に登録された平泉町の文化遺産「中尊寺金色堂」の背後にそびえる山のことです。この山は、江戸時代に奥州藤原家によって人口的に作られたピラミッドだと考えられています。「金鶏山には奥州藤原家の財宝が眠っている」、「金の鶏が埋められている」などの埋蔵金伝説があり、調査に関わった全員が謎の死亡か行方不明を遂げた怖い話が過去にあります。
中尊寺金色堂
更に昭和25年の調査では、中尊寺金色堂に奥州藤原家当主4代にわたったミイラが安置されていることが明らかになっているので、金鶏山ピラミッド説が濃厚になっています。「王の眠りを妨げるものは祟られる」、まるでエジプトのピラミッドの呪いです。金鶏山から中尊寺金色堂を結ぶライン上では、武者幽霊の目撃談が後を絶たない怖い話もあります。ちなみに、4代にわたるミイラ化で遺体保存された例は日本の歴史上でみても他にありません。
さて、次は岩手県屈指の心霊スポット「雄鹿戸トンネル」にまつわる怖い話をご紹介していきたいと思います。宮古市と岩泉町の境にあるこのトンネルは、血塗られた怖い話があります。「トンネル工事で出た多くの犠牲者の遺体をトンネルの壁にそのまま塗り込んで隠した」、「トンネル拡張工事のときに、トンネルの壁をはがしたところ、人の骨が大量にでてきた」という怖い話があるようです。そのせいか、きちんと埋葬されなかった恨みを抱いた人たちの霊が夜な夜な現れるとのことです。今ではそんな霊をなぐさめるように、トンネルの入り口だった場所には、慰霊碑が建てられています。聞くところによると、霊感の強い人の間では「まだ埋まったままの何かがある」と噂されていて、危険な心霊スポットとなっているようです。
雄鹿戸隧道(※画像はイメージ)
「トンネル中央で車をとめて、クラクションを鳴らすと、天井からドスッ!と霊が襲い掛かってくる」という怖い噂もありますが、これは他県でもありがちな話に感じますよね。気になる方は、岩手県の観光次いでにこの地を訪れてみるのも良いかもしれません。但し、自己責任ですのでくれぐれも注意が必要です。
まとめ
岩手県の由来や妖怪、怖い話をご紹介してきました。個人的には、都市伝説寄りの不思議とも怖いとも言える話だったような気がしました。鬼の妖怪「羅刹」や「座敷わらし」、日本三大廃墟の「松尾鉱山」の怖い話、UFOつながりでピラミッド説が濃厚な「金鶏山」、岩手県屈指の心霊スポット「雄鹿戸トンネル」でまとめましたが、読者のみなさんはいくつ知っていたでしょうか。まだまだ岩手県に関する心霊スポットや怖い話はあると思うので、更新していく予定です。お見逃しなく!それでは、最後までご覧くださりありがとうございました!
さて、それではお後がよろしいようなのでこの辺で!
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