呪術廻戦のリョウメンスクナとは?都市伝説[urban legend]
「呪術廻線」で虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の肉体を器として存在する登場人物。主人公・虎杖に抑え込まれて普段は正体を表に出さない。しかし、意識を交代することで姿を現す。正式な名前は「両面宿儺」だが、作中では「宿儺(すくな)」と呼ばれる。元ネタは日本書紀であり、都市伝説でも表現される。
今回は、そんな”両面宿儺”について紹介する。
呪術廻戦のリョウメンスクナとは?都市伝説[urban legend]
(c)芥見下々/集英社
「呪術廻戦」の”両面宿儺(リョウメンスクナ)”の本来の姿とは、4本の腕と2対の目を持つ異形の姿をした人間であり、元ネタの日本書紀や、都市伝説[urban legend]の中でも有名である。千年以上前の呪術全盛期に登場した最強最悪の「呪いの王」。遺骸である20本の指は現在も尚、誰も消し去ることが出来ずに存在したままである。
己の快感のみを指針に生きる自由奔放な快楽殺人鬼。人間(特に弱い女子供)をあやめることを悦楽とし、伏黒戦では、宿主・虎杖の心臓を人質に戦う。ずる賢く、で無邪気な一面があり、力の差が歴然であるにも関わらず、戦う相手を煽って、圧倒的戦力の違いを魅せつける。反面、絶対的な『強さ』に価値感をおくため、強者に対しては、敬意を払うことも。一種の武人的な思想を持つ。対峙した伏黒曰く、戦闘能力においては、呪術だけでなく俊敏性も桁違いと表現。宿儺は伏黒のことを「唯一の好奇」と気に入っており、宿主と意識交換が容易になった頃合をみて、主人公・虎杖となんらかの契約をし、命を蘇生させた。
「日本書紀」の両面宿儺
竹振熊命(たけふるま)に倒された凶賊(悪者)とされる。だが、岐阜県の在地伝承では毒龍退治や寺院の開基となった豪族(良者)でされる。その姿は、身の丈が7尺(約2メートル)あまりで、頭の前後に2つの顔を持ち、手足が4本あったとされている。「日本書紀」での見た目は、左右の腰に剣を帯びて左右(左手2本・右手2本)4つの手で2つの弓矢を用いたとされている。そして、膝はあるがひかがみ(膝の裏)と踵(かかと)がなかったとされ、脛当てをしていたと記事されている。また、皇命に背き人民から略奪をすることを楽しむ人物であった、ともされている。だが、各地に伝承される両面宿儺(リョウメンスクナ)の特徴はそれぞれ異なる。一般的に、人徳天皇(日本の第16第)の時代に飛騨国に、現れたとされる異形の人や鬼神。
日本書紀の両面宿儺▽
都市伝説[urban legend]の両面宿儺
現代より1600年以前の第16第天皇の時代に現れたとされる異形の人や怪人、つまり「人」とされる。「日本書紀」や「呪術廻戦」と同じく名前で、漢字で「両面宿儺」と書く。読んで字のごとく両面(2つの顔)を持つ。その姿は、顔は前後反対を向いており、4本の腕を持ち、膝がないので膝のくぼみも当然なく、踵(かかと)がないとされている。
※ちなみに『宿儺』は、『悪いものを追い払う』という意味を持つ。
都市伝説「リョウメンスクナ」
都市伝説『リョウメンスクナ』とは、2005年9月21日(水)に2ちゃんねるのオカルト板「洒落にならない怖い話集めてみない?」に投稿された物語。スレッド(1000の書き込みで1スレッド)の109スレッド目に登場。通称『洒落怖』で話題となった。
投稿者は建築関係に就く者:起
岩手県の、利用者のない古い神社を解体中に起きた出来事から話が始まる。仕事の同僚が本堂の奥から古い木箱を発見する。投稿者(俺)「何これ?」同僚「いや、何かなと思って。本堂の奥の密閉された部屋においてあったんだけど、分からないから管理してる業者さんに電話してみるわ」
黒ずんだ黒い木箱:承
木箱の大きさは、2メートルほど。相当古い物らしく、木が腐食して表に白い紙が貼りつけられていた。そこには文字が書かれているが、相当昔の字で書いているため読めなかったそう。箱の蓋は釘で打ち付けてあり、開けることも出来ない。投稿者(俺)は、書かれている字が凡字(ぼんじ)のように見えたが、紙がボロボロでほとんど確認できなかった。かろうじて読み取れたのは、「大正??年??七月ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ???ニ封ズ」と書かれていた。とりあえず、プレハブに保管した、そして、電話をかけた業者からは「明日、昔の住職に聞いてみる」と言われその日は終わった…。
木箱の中:転
翌日、木箱の中を見てしまった…。解体作業場に着く前に、業者から昨日の件で電話がかかってきた。話によると元住職が『絶対に開けるな!!』と凄い剣幕で怒鳴ったらしく、なんでも引き取るに来るらしいとのこと。投稿者(俺)は、情報共有のために作業に入る前、電話で言われたこと現場監督に伝えようとした。「あの、昨日の木箱なんですが…」というと、監督が「あぁ、あれ!お宅で雇ってる留学生のバイト作業員2人が、勝手に開けよったんですわ!とにかく早く来て下さい」と言った。保管していたプレハブに行くと、5~6人のひとだかりが出来ており、そこには放心状態のアルバイト員がいた。監督の話によると、昨日中の夜に彼らが、仲間と一緒に興味本位で箱を開けてしまった模様。とりあえず俺も中身を確認した。そこには「両手をボクサーのように構えた人間のようなミイラ」があった。その姿は、「頭が2つありシャム双生児のような奇形児だった」、「作り物だと思った」と言っていたそう。
「リョウメンスクナ」後日談:結
見た目は、「呪術廻戦」や「日本書紀」で登場する「両面宿儺」と同じような形で書かれていた。例の留学生は病院に送ることになり、警察への連絡をするべきか現場で話していたタイミングで、80歳を超える元住職が登場。開口一番「開けたんか!開けたんかこの馬鹿たれが!!しまい、開けたらしまい」その後、投稿者らはお経みたいなものを聴かせられ、経典みたいなもので強く背中・肩を叩かれお祓いを30分にかけてしてもらった。住職は別れ際に「可哀想だけど、あんたら長生きできんよ」。その言葉を証明するかのように、アルバイトの内1人は心筋梗塞で病院で亡くなり、もう1人は、精神病院に移送。他、解体作業員3名は謎の高熱で寝込む。投稿者(俺)も釘を脚で踏み抜いて5針縫う始末。
「ミイラ」は「リョウメンスクナ」じゃない
後日、投稿者は事情を知る元住職の息子と電話で会話。話によると、岩手の部落で生活していた家族の元で生まれた奇形の子で、生活することが難しくなった親によって見世物小屋に売られた悲しい人。その後、カルト集団によって、見世物小屋で”見世物”として働いていた人々の一部は買われ、ある残酷な呪法がされた。それが、蟲毒(こどく)。その呪法によってカルト集団が意図的に最後まで、生き残らせたのが都市伝説の物語で出てきた「ミイラ」の子。見た目がそれに似ていることから「リョウメンスクナ」とカルト集団が名付けた。そして、「リョウメンスクナ」を無理矢理、即身仏(呪仏)にしてオカルト集団の間で最凶最悪の武器となりました。また、これを作った目的も当然あるのですが、ここでは伏せておきます。続けて、その武器の効力は物凄く、大正時代に起きた数々の大災害に”コレ”が繋がっているようです。噂によると即身仏(呪仏)が存在する先々で大災害が起こっているようです。
「即身仏」の居場所:まとめ
このオカルト版で投稿された話では、元住職が最後に、「京都の~寺に…。」と言ったことが書いてあるので、「即身仏」の居場所はもしかすると…。
今回は「呪術廻戦」「日本書紀」「都市伝説」で登場する両面宿儺(リョウメンスクナ)を紹介しました。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
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